1999-01-01から1年間の記事一覧

トラウマとコンピュータウイルス

ウイルスというのは、コンピュータの中のプログラムを書きかえるプログラムです。初期のワクチンソフト(ウイルスを検出したり除去したりするソフト)は、プログラムを書き換えた痕跡を探ることで、ウイルスの存在をチェックしようとしました。プログラムを…

悩める親のためのブックガイド

子供が不登校になると、やっかいなことが次から次へと出てきます。給食費をどうやって返金してもらうか、子供会の行事はどうするのか、といったつまらないことから、中学校の制服は注文するのかしないのか(もし突然行く気になった時に、制服がないといけな…

「天使でも獣でもない」人間

老人ホームの嘱託医をしている人からこんな話を聞いた。「60過ぎまで全く問題がなくて何かに悩んだことのない人が、老人ホームに入ってから何か悩み出すと大変です。経験がないから悩み方がわからないんです。愚痴を言うだけで、問題に取り組む糸口も見え…

ローマ共和制・オープンソース・砒素カレー裁判

複雑なシステムを運営するためには、どうしても専門家の集団にフルタイムで働いてもらうことが必要になる。政治行政でもソフト開発でもそうである。しかし、専門家を集めるとたいていの場合、いろいろ弊害もある。いろいろ知識や経験があるだけに、発想が硬…

カエサルの情報公開

ローマの共和制という政治システムはすごくよくできていて、これのおかげでローマは建国以来500年間、着実に発展して、地中海全体を支配する大国となった。しかし、よくできた分だけ変革が遅れる。ユリウス・カエサルはその時代に現れ、重要な変革を成し…

こどちゃ

久しぶりにビデオで見た「こどものおもちゃ」というアニメがおもしろかった。

「プリウス」のソースコードを公開せよ!

私は、*オープンソース*とは単なるソフトウエアの開発手法でなく、もっと普遍的な革新だと思っている。音楽や小説などの芸術的表現や自動車などの工業製品も同じしくみで作れるはずだ、と考えている。同じようなことを考えている人もいるようで、「プリウス…

「オウム」を超えようという志

村上春樹*が新作を発表した。しかし、私は当分読まない。ひょっとしたら次の作品の発売まで待つかもしれない。なぜかというと、読んでしまうと「自分のまだ読んでない村上春樹作品」がこの世から消滅してしまうからだ。しかし書評は読む。ネタバレになっても…

JAVA-インターフェースの芸術

まっぷたつに分割できる車があったとする。そして、右半分と左半分を別々に売っていて、ユーザの好みで好きなパーツを選んで組み合わせることができる。しかし、どちらの半分にもボディーがあってエンジンが半分含まれていて、座席やら内装も含んでいる。タ…

ローマ人の物語

最近、「ローマ人の物語」という長編連作を読みかえしている。1巻から5巻まで出ていて、ひととおり読んでまた最初から読み出して2巻目を本日読了。私は結構、勉強の好きな高校生だったが歴史だけは大嫌いで、大学を選ぶ時に歴史が受験科目に無い大学とい…

Judy and Maryと自立した個人

バンドには「終身雇用型」と「プロジェクト型」があると思う。「終身雇用型」というのは、原則的に脱退や解散が無いという前提で運営されているバンドだ。ちょっと古いがチューリップなどはその典型だと思う。チューリップは個々のメンバーの技量が決して高…

バザール型の本づくり

日経BPのサイトに読者の声拾い書籍づくりという記事が出ていた。掲示板やメールで編集者と読者が対話して、個人ベースの海外投資に関する書籍を作り上げたら、それがヒットしたそうだ。これはまさにオープンソース*の「バザール型」開発そのもので、オープン…

イロトリドリノセカイ

夜、家族でカラオケ。白状しますが、私は音楽についていろいろ能書きを言うわりには、めちゃくちゃ音痴です。それにもかかわらず、難しい歌を歌いたがる。さらに、好きな曲が女性ボーカルの曲が多くて、臆面もなくそれを歌います。今日は、大貫妙子「美しい…

石井館長の予言

録画しておいたK1を見た。私はK1はいつもビデオにとって見る。それは石井館長のコメントをじっくり聞きたいからだ。この人、いつも鋭いことを言っているのだが、声にパワーがないのか、生で聞いていると必ず聞き漏らしてしまう。結果がわかってからもう一度…

ディアボロス

「ディアボロス」という映画を見た。まだまだ映画にも新しい可能性があったのか、と驚いた。キアヌ・リーブスという男、「マイ・プライベート・アイダホ」「リトル・ブッダ」に続き、こんな凄い映画に呼ばれるとはただものではない。このイノセンスはどこか…

臓器移植と援助交際

田口ランディさんが相変わらずさえています。「臓器移植と援助交際は、どちらも『自分の身体なら自分で何をしてもいいだろう』という考え方が問題の本質だ」という意見が鋭い。

誕生日!

今日は、私の39回目の誕生日!で、夕方、自分に誕生日のプレゼントを買いに出かけたら、ラジオのニュースでメリッサのことをやっていた。ラジオのニュースになるほどすごい騒ぎになっているらしい。ちょっと驚いた。なお、プレゼントは何かというとなんと…

読書ノート「シェアウエア」金子郁容監修

経済学の根本的な原理に「経済的合理性」という言葉がある。難しそうな言葉だがなんのことはない。目の前に50円のりんごと100円のりんごがあって、どちらも全く同じ味だったら、どちらを買うかという話だ。こういう時に、人間は必ず50円の方、つまり…

安心理論

マツダ自動車が本社を東京から広島に移動するそうだ。これは画期的なことで、戦後一貫して大企業は東京を目指していた。もともと地方や関西を拠点としていた会社もこぞって東京へ集まってきた。なぜかというと東京に官庁があるからで、日本の会社がいかにお…

アーツ、海パン腹ブヨブヨ男にマジギレ

新聞のテレビ欄を見たら、K1があって「アーツ、海パン腹ブヨブヨ男にマジギレ」という見出しがあった。本当に、海パンをはいた腹がブヨブヨで肌の異常に白い変なヤツが出てきた。ゲストの関根勤なんかゲラゲラ笑っていた。動きもまるで素人みたいであきれた…

MSは「死に至る病」に感染しているか? -堺屋組織論による分析の試み-

堺屋太一の「組織の盛衰」という本には「組織の死に至る3つの病」という理論が出てきます。そして、最新刊の「時代末」でも再びこのテーマが取り上げられています。堺屋さんはこの理論で、戦国時代の豊臣家や太平洋戦争における日本軍の破滅に至る過程を詳…

Linuxの本当の財産

月刊アスキー4月号のLINUX特集は面白かった。今年になってから、どの雑誌もLINUX特集をやっているけど、どれも横並びでCD-ROMの付録に入れたLINUXをインストールして、コマンドをちょっと解説しておしまいで、踏み込みがない。それに比べアスキーの特集は、…

雨なのに墓参り

雨なのに墓参りに行ってきた。さえない一日だった。

岸田秀の「起源論」

岸田秀の「起源論」という本を読む。面白い話がたくさんあるが、一番すごいのが、猿が人間に進化する時に、人間のひとつ前の段階の原人とか猿人とかゆう種族がなぜ滅亡したか、という話。いわゆるミッシングリンクという昔からある謎だが、このテーマに心理…

不確定性原理よさらば

毎朝決まって見るページのなかにMSNニュース&ジャーナルがあるのだが、今朝はここに不確定性原理よさらばという記事があった。これが結構衝撃的な内容だ。これまでの物理学の定説が壊れてしまったと書いてある。そもそも、インターネットも通信とコンピ…

咬合性外傷

ここ2〜3週間、繰り返し歯ぐきが痛くなる。おとといとうとう観念して歯医者へ行ったら「咬合性外傷」と言われ、麻酔を打たれて切開してウミを出した。歯や口にダメージがあるととたんに元気がなくなるので、そういう時は、JUDY ANDMARYを聞いて元気を出す…

またラジオの話

またまた懲りずに、日曜日の午後外出して渋滞に引っかかる。ところが今日は相撲で「伊集院光の日曜大将軍」をやっていなかった。(先週このラジオのことを書いて番組名を書き忘れた。TBSラジオで3時からです)しょうがないから、FMに切り替えてユーミ…

サタニック・マジェスティーズ

今日は、うちの奥さんの誕生日。ケーキを作りながら、こないだ買ったストーンズの「サタニック・マジェスティーズ」をはじめてゆっくり聞く。実は私はストーンズのCD(またはレコード)を買うのは初めて。なんか、マジカルミステリーツアーみたいだけど、…

2000年問題の本質

2000年問題の本質は「多様性の欠如」である。何が一番問題かというと、世界中が西暦という日付のシステムを使っていることだ。そもそもこの問題は、個々の問題としては大したことではない。よくあるバグ、設計ミスであり、直すのもそんなに難しいことで…