2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

わかることから書き始めてわからなくなるまで書く

ちょっと前に気がついたのだが、ブログを書くコツは「わかることから書き始めてわからなくなるまで書く」ということではないかと思う。当然、人に読んでもらうためには、嘘やデタラメではよくないので、自分が良く知っていることを書くべきだ。しかし、知っ…

「再帰的グーグル八分」の時代の「グーグル八分術」の本

グーグル八分とは何かこの本は、「言論」とか「権力」と言うと、反射的に×ボタンをクリックして逃げ出すようなタイプの人にも役に立つ。というのは、これは「グーグルについての本」であると同時に、「グーグル八分を申請する人」に関する本でもあるからだ。…

ダークマター主導経済

天文学の用語である「ダークマター」というメタファーで、ネットによる経済の構造変化を語ってみる。 今年の新書ベスト3 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) ヒューマン2.0―w…

労働集約型人工知能あるいは「半労半算」

podcastleというポッドキャストを日本語で検索できるサービスがスタートしている。このプロジェクトの最も興味深い所は、「認識結果をみんなで訂正する」という発想だ。 日本語には,同音異義語が多数あります.また,聞きとりにくい音声は,人間が聞いても…

クリコモのような「着地点」として機能する学問の場を応援しよう!

メディア・パブ: 新聞もついにクリエイティブ・コモンズを採用へ これ自体も大きなニュースかもしれないが、ここで「この新聞社の方針転換が1行で表現できることの意味」を考えてみたい。つまり、「記事にクリコモ非商用採用」とわずか12文字で、この新聞社…

「あちら側」にハミ出すアイデンティティ

ウェブ人間論 (新潮新書)このマラソン対談の中で、二人の問題意識は時に重なり時にズレているが、問題意識が重なっている所は、「ウェブ進化論」の続編あるいは解説編として普通に読めた。しかし、私にとって面白かったのは、むしろ問題意識のズレが露になっ…

「悪徳マルチ商法」に「ナニワ金融道」という解を見い出すWeb2.0

Life is beautiful: 悪徳マルチ商法の被害者をインタビューしてみた このLife is beautifulのエントリは、このブログにしては珍しく無力感がただよう記事だ。 結局のところ、彼自身がこのシステムの異常さに気が付いて目を覚ましてくれることを願うしかない…

「履歴書空白=即足切り社会」におけるビジネスチャンス

セルゲームに学ぶ「再チャレンジ支援税制」 : ひろゆき@オープンSNS あちこちで話題のこれですが、これ見て「これはビジネスチャンスだ!」と思った人はいないのかなあ?だってこれは、「多くの企業で採用の基準として履歴書上の空白の有無が過度に重視され…

不安ベースのバックラッシャーと富豪的なジェンダーセンシティブ

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?(キャンペーンブログ)これを途中まで読んだ。どこまで理解できてるか不安があるが、自分へのメモを兼ねて(大胆にも)野球を使った喩え話で紹介してみようと思う。一番興味を引かれたのが、バーバラ・ヒュ…

セキュア人格論再び

(ここにあったエントリは、書きかけのものを操作ミスでアップしてしまったものです。ですので一旦削除します。見直してから別のエントリとして公開します)

「大物」と「小物」を分別するSNS的な政治に未来はあるか?

自民党の復党問題で一番問題だと思うのが、「誓約書」を提出させたこと。「『違反したら議員辞職』という足枷がないとこの人を信頼できない」と言っているわけだ。それには同感だけど、信頼できない人を同士として迎え入れるべきではない。そもそも、議員の…

性悪説では楽観的すぎる

ロリコンファル - 動機のない悪 −自由と悪の狭間に処されし存在− うーん。これは私のエントリへの反論として書かれているようですが、ここでkagamiさんが言われていることには、私はほとんど同感です。でも、私の人間観は「性善説」ではないと自分では思いま…

こむぞうイタコンピュータが面白い!

有名なPodcastなので、ご存知の方も多いと思いますが、ここで毎週日曜日にやっている「イタコンピュータ」つまり、霊界にいる人を呼び出していろいろ聞き出すという趣旨のコーナーが面白い。最近、面白さが加速しているような気がします。 霊界では新米なの…

人はネットの言葉から受ける影響を自己管理できるか?

ぶっちゃけソースコードと言葉は違う。言葉は見た瞬間自動実行されるバイナリみたいなもの。 これは非常に鋭い指摘だと思う。というか、rnaさんと議論していてなかなか解けなかった謎が「見た瞬間」に氷解した感じ。確かに私は、ネット上に書かれた言葉を「…

偽りの共同体ゲームを破壊する為にいじめ加害者を理解する

こころ世代のテンノーゲーム - アンカテのいじめ対策案はぬるいどころか最悪である いじめ問題の解決を見て傍観者が不安になるような解決方法が正しいアプローチであるについて、id:umetenさんから強烈な批判をいただきました。問題のエントリは、基本コンセ…