2014-01-01から1年間の記事一覧

10000人対1人のウォーリーを探せ

「小学4年生」でないことを証明していくツイッターの集合知が凄い - さまざまなめりっと という記事を読んでいて、自分が昔書いた記事を思い出した。 ネットの中で何かをするということは,ある意味で負けることが決まっている勝負に挑むようなものです。(中…

世界を変えているのはコンピュータでなくて数学じゃないだろうか?

角と王だけで「成り」が無い将棋を考えてみる。角一枚で追い回しても王様はつかまらないので、おそらくこれは勝負がつかない。これが必ず引き分けになることをコンピュータで計算できるだろうか?相手の王が隅にいたら、自分の王で逃げ道を全部塞いでおいて…

片山被告の独善性の謎

私は、遠隔操作ウイルス事件で起訴されていた片山被告が犯行を認める前の5/17時点で、クラッキングでは敵の力の見極めが重要というエントリを書き、「片山氏は犯人ではない」と主張しました。その後、本人が弁護士に告白した内容が報道され、片山氏が一連の…

クラッキングでは敵の力の見極めが重要

(5/20 追記)ここに書いた内容は完全に間違いでした。詳しくはこちらのエントリに書きました → http://d.hatena.ne.jp/essa/20140520/p1(追記終わり) PC遠隔操作事件で真犯人を名乗るメールが報道関係者等に送られたそうだが、内容を見ると単なる愉快犯とは…

検索エンジンと将棋ソフトに見る計算馬力とのつきあい方

Webの検索エンジンと将棋の思考エンジンは似たような経緯で発展してきている。みんながどうやって場合分けを多くするか考えていた時に、逆の方向、つまり場合分けを少なくする方法で、大きなブレイクスルーが成し遂げられた。Web上には、ニュース、マニュア…

「どこが違うのか」について合意する努力によって信頼関係を再構築する

美味しんぼを巡る騒ぎは、日本における、社会と科学者コミュニティの根深い相互不信の関係を示していると思うが、「対立点の合意」という方向でそれを再構築できないだろうか。ある科学者が「福島は安全だ」と言い、別の科学者が「福島は危険だ」と言ってい…

ロードマップ指向とエコシステム指向

IT業界の世代間ギャップを「ロードマップ指向 VS エコシステム指向」という図式でまとめるとうまく整理できるような気がしてきた。他の業界でも、常に勉強してないと仕事にならない所では、似たような問題があるかもしれない。普通の人は「ロードマップ」の…

Bitcoinの何が革新的なのか?

なんとなくbitcoinがわかったような気がしたので書いてみる。「P2Pで取引のデータベースを管理する」と聞いて、最初に不思議だったのは、「なぜみんなそれに自分のコンピュータを提供するのだ?」ということだった。多数のコンピュータで分散処理をしてDBを管…