2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

黒船の時代を生きる

前のエントリと関連して、もうひとつ言っておきたいことがある。私は「パラダイス鎖国」肯定論者ではない。そもそもここをパラダイスと感じたことなど一度もないし、鎖国をしていたら経済は壊滅状態になるだろうと思っているし、鎖国を通すこともまずできな…

アメリカ市場とアメリカ人のギャップと Uncategorizable な日本のコンテンツ

Tech Mom from Silicon Valley - ばばぁの繰言だけど、「ポケモンは自然に売れたんじゃない」という話 利権が無い文化を育てれば日本は生き残れるというエントリに海部美知さんからトラックバックをいただいた。「日本のコンテンツに望みがないわけじゃない…

年金問題を徹底追求する長妻議員は労組に嫌われている

ただ国税の方は今何て言っているかと言うと、「社保庁の職員は引き取れないよ、いい奴だけ出してね。まるまる引き取ったらウチは迷惑する」というようなことを言っているようです。 これは、TBS RADIO 小西克哉 松本ともこ ストリーム powered by ココログ: …

利権が無い文化を育てれば日本は生き残れる

On Off and Beyond: 日本は世界のブラックホールか桃源郷か Tech Mom from Silicon Valley - お久しぶりの「パラダイス鎖国」と「情報発信」を閉ざすことについて Life is beautiful: 日本は世界経済にとってのガラパゴス諸島 池田信夫 blog 清く貧しく美し…

洗脳ノウハウのオープンソース化

macska dot org » Blog Archive » 社会運動におけるネット利用と「運動マニュアル」 このエントリの特に後半には、すごく重要なことが書いてあると思う。まず、アル・ゴアの近著から次のエピソードが紹介されている。 かれが昔はじめて大きな選挙に立候補し…

「みんな力 - ウェブを味方にする技術」書評

みんな力―ウェブを味方にする技術この本は、簡単に言えば「炎上しないように企業がネットでモノを売るにはどうしたらいいか」という本である。ただそれだけの本なのだが、ただそれだけのことをきちんと書くのはけっこう深い思索が必要である。単に、表面的な…

200万アクセス突破と別館開設

昨日、2006-3-15のアンカテ開設以来のアクセス数が200万を突破しました。 トラックバックやコメント等の内容から判断すると、私の意見に批判的な方も含め、このブログは非常に質の高い読者に恵まれているような気がします。私は、単なる数字よりも、そのこと…

「猫蛙氏曰く」のソース

なんと、隊長の酔拳エントリのマクラに使われていて この男が書いていることはいつもおもしれー。優秀。軸がぶれないので読んでいて定点観測に役立つ。 おお、リンクされてる、しかも褒められてる!と喜んだのもつかのま catfrog曰く早漏。早漏はいいことだ…

シリコンバレーの労賃はインドなみになる

雇用とは、ある一定期間の間、労働者に指揮監督して働かせることです。労働者は労働時間を使用者に売るだけであって労働の結果については責任はとりません。 アンカテ(Uncategorizable Blog) - 巨大なラーメンとアンカテ(Uncategorizable Blog) - 「巨大なラ…

「公」というものを制御不能であるけど善なるものとして認識する

アレントは、人間の活動領域を「公的領域」と「私的領域」に分け、現代社会の問題を「私的領域」による「公的領域」の侵蝕であるととらえた。「私的領域」とは、人間の生存に必要な生産活動を行う場ということである。アレントはアテネの都市国家における「…

Flickrが公共Nシステムになる日

Flickrというサイトには、一般人が撮った写真が大量にアップロードされている。 Flickr - Wikipedia ブロガーに人気の写真共有サイト『Flickr』 現在は、この手のサイトはユーザが付加したタグによってしか写真を検索できないが、もうすぐ写真の中に含まれる…

黒船(嘉永6年6月4日)(インストゥルメンタル)

黒船ってこういう感じだったんだろうね。 ちょっと前に話題になったアップル激怒、文化庁には著作権行政の資格無し - Engadget Japaneseという記事へのはてなブックマークのコメントをなんとなく見てたら、こんなコメントがあった。「まあ、そうかもね」と特…

「巨大なラーメン」への構造主義的言い訳

すぐ前のエントリで取り上げた「構造構成主義」は、池田清彦氏の「構造主義科学論」を一つの源流としている。そこで池田氏の本も読んでいるのだが、「構造主義科学論」とは次のようなものであるらしい。たとえば、e=mc^2 という方程式があって、eがエネルギ…

汎用のブログ間対話プロトコルとしての「関心相関性」

構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理この考え方をブログの対話に適用するとどうなるかという話。 専制君主としての「客観性」 「君の(あいつの)意見は客観的ではない」という悪口は、私が若い頃にはよく聞いたが、最近はほとんど聞かない。日常会話…

Gマシーンの目覚め

Long Tail World: 見えすぎるGoogleストリートビュー:Google Street View Knows... Google Map に追加された「ストリートビュー」という機能が、たくさんの悲喜劇を生み出しているという話。ひとつひとつの事件がそれぞれ面白くて、ニコニコ動画のようなコ…

巨大なラーメン

私の父は自営業者だったが、一般的に「自営業者」という言葉の持つイメージとは対極的な浮世離れした所のある人間だった。だから、自分が自営業者の息子として育ったことが、自分の世界観に影響を与えていると考えたことはなかった。だけど、最近になって、…

「信用して下さい」系メディアと「検証して下さい」系メディア

史上最大の「悪政の自由」を享受した権力システムの崩壊というエントリに次のブクマコメントがありました。 本題と外れますが、はてなブックマークには非公開ブックマークがあるので、はてなの中の人が情報操作しようとすれば、ある程度は可能ではないですか…

談合社会の崩壊の中で「お母さん」たちが担っているもの

私は、不登校児の親を支援するボランティア団体をお手伝いしていて、その関係で直接間接にいろいろなケースを見聞きする。それを直接ブログのネタにしたことは無いが、それは、子供の問題というのは千差万別で、ちょっと覗いたくらいで簡単に論じられるよう…

陰謀論から談合論へ、そして「縁側の可能性」としての「フューチャリスト宣言」

「人」という字は、二人の人が談合してもたれあっている姿をあらわしている。フューチャリスト宣言 (ちくま新書) この本は、「談合論」の本だと思う。「陰謀論」が世の中の全ての悪を「陰謀」のせいにするように、「談合論」は世の中の問題の根源を談合に帰…