年金問題を徹底追求する長妻議員は労組に嫌われている

ただ国税の方は今何て言っているかと言うと、「社保庁の職員は引き取れないよ、いい奴だけ出してね。まるまる引き取ったらウチは迷惑する」というようなことを言っているようです。

これは、TBS RADIO 小西克哉 松本ともこ ストリーム powered by ココログ: 6/13(水)ニュースさかさメガネのゲストであるジャーナリスト岩瀬達哉氏の発言です。

流れとしては、

  1. 岩瀬氏が社保庁の改革について徴収と給付の分離案を推奨
  2. 分離案には組織の肥大化だという批判がある
  3. 徴収部門を国税庁と一体化すればコストはかからないと反論
  4. しかし国税庁はこの案を望んでいなようだ

ということです。

分割して徴収を国税と一体化という案は、所轄範囲が広がって自分の組織が大きくなることですから、一般的には国税庁のような受け取り手の立場の組織には歓迎される案だと思います。しかし、社保庁職員の勤務実態がひどいということは、さすがに役所同士ですからよくわかっていてこう言っているのでしょうね。

岩瀬氏はこの発言のソースについては言及してませんが、他の報道を見ていてもそうだろうなという気はします。

たとえば、バラバラだった「厚生年金」「国民年金」「船員保険」の3制度の年金手帳を一つにする社保庁の提案に、組合は「合理化攻撃の手始め」(太字は十年史から)と位置づけて抵抗した。74年の手帳統一後も「制度ごとに別々に手帳を交付することとした県もありました」などとアピールし、統一が進まなかったことについて「各県のたたかいにより形骸(けいがい)化」できたと評価した。

「合理化攻撃」って業務を合理化することが攻撃になっちゃうし、「統一が進まなかったことを評価する」と。

それで、この問題の口火を切って徹底追求している民主党の長妻議員ですが、

http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1181019196/359

今朝の日テレのウェークアップでの前原の話。
「長妻はこの年金問題にずっと取り組んできたが故に、選挙の時は自治労は支援しないどころか対立候補支援にまわっている」

http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1181019196/363

  • 長妻昭は、前回の総選挙で、東京の民主党衆議院議員候補で唯一「連合東京推薦」が出てない候補者。
  • 徹底的な公務員の不正追求をするので、自治労や公務員免除組の多い行政書士会とは犬猿の仲。
  • 地元利益誘導・口利き政治家ではないので、商店街・町会からは一切お声が掛からない。
  • これで小選挙区(前回は比例復活)突破してくるのだから、ネ申だなこりゃ。

やはり労組には嫌われているみたいです。

このコピペは年金関連のスレで何度か見ましたが、どこでも反論は出てないので、自治労に嫌われていることは本当だろうと判断しました。

自治労批判には自民党の責任逃れという反論があります。でも、岩瀬氏のように民主党案に近い主張をしている人からも、職員の質に関する問題点が指摘されるのを見ても、ここに問題の根幹があるのだろうと私は考えます。

自民党も政権与党として問題を放置してきた責任は免れません。ただ、これは「普通の企業では職員のミスは管理職や役員の責任だ」という論理とは異質の問題であり、国鉄改革のようなドラスティックな改革を先送りしてきたことの責任を問うべきだと思います。