サタニック・マジェスティーズ

今日は、うちの奥さんの誕生日。ケーキを作りながら、こないだ買ったストーンズの「サタニック・マジェスティーズ」をはじめてゆっくり聞く。実は私はストーンズのCD(またはレコード)を買うのは初めて。なんか、マジカルミステリーツアーみたいだけど、これはこれでなかなかいい。

1967年の作品だから、私は7才だったことになる。60年代って言うのは、こういうレコードがいっぱい出ていてやはり凄い時代だったんだなあと、自分が「遅れてきた世代」であることを改めて実感する。ウッドストックには間に合わなくて、インターネットにはちょっと早すぎだった。どっちも知らない訳じゃないけど、青春時代にリアルタイムで体験するのと、そうでないのは随分違う。我々の20代には何もなかった。バブルの予感とバブルとバブルの後始末しかなかった。

1ヶ月ほど前に読んだ宮台シンジの本のことが妙に頭についているのも、こういう感覚を共有しているように感じるからだろう。彼の本は共感できない、というより本当のことを言うと読むのが恐い。自分の頭の中のシステムをどんどん破壊してくるようで、なかなか読む気がしない。こういう感覚を持つのも、そういう世代的な感性がつながっているからなのかなあ。