「実校」としてのはてな
目指すべきは、学校の「娑婆シミュレーター化」であろう。
学校から、実校へ
そのためには、現役がしょっちゅう出たり入ったりできるようにしなければならない。ある分野の教師が、別の分野の生徒に臆面もなくなれるようにならなくては行けない。
blogosphereは、そのための場としてはかなり重要な役割を果たすようになるだろう。梅田さんがほれるのもむべなるかなである。
しかし、blogosphereでシミュレートできるほど娑婆というのは単純なものではない。「生」の凄い奴に触れずに凄さを実感できるほど、我々の感覚は凄くはない。そこに行けば、「凄い奴と同じ空気を吸える」という場所が、絶対に必要なのだ。
はてなやグーグルに入る人は、企業としてではなく「実校」として入ってるんじゃないだろうか。「凄い奴と同じ空気を吸える」というのが入社の動機でしょ。
そして、そこで遂行する事業とか仕事とかは「実校」のカリキュラムとして設定された課題のようなものなのでは?
id:jkondoさんなんかは、売上がいくらかとか資金が回るかとかそういうことにも神経を使ってるだろうけど、それは企業の経営者というより「実校」の理事長として、あくまでカリキュラムを遂行する為のベースとして考えているような気がする。優先順位が高いのは、「はてながどういう場であるか」ということだろう。その目は(理想的な)教育機関の理事長の目と同じ。
つまり、はてなは企業と見るから「変な会社」に見えるのだけど、学校の進化形としての「実校」と見れば、やってることは、ごくごくまともで普通なのかもしれない。おかしな所は、「開発合宿」という名の修学旅行がちょっと多過ぎるくらいだ。