ホリエモンの海外口座には犯罪性が認められなかった

LD側は、自社株の売却収入を粉飾原資にするため、海外法人などを使った資金還流を行っていたが、その捜査の中で、他の粉飾決算や、スイス系金融機関の口座に預金された資金の存在などが浮上。特捜部は、脱税や横領などの事実はないか捜査を進めてきた。(中略)海外口座の預金は、LDが法人として運用し、堀江前社長など個人に帰属するものではなかったうえ、犯罪性は認められなかったという。

検察が印象操作に必死なのは煽り耐性が低いからかもという記事で取りあげていた件ですが、

プライベートバンクは個人資産家の財産を総合的に管理するのが主な業務で、特にスイス系の金融機関は、匿名性が高いとされる。捜査機関の口座照会を拒むこともあり、指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融グループによる事件など、犯罪収益のマネーロンダリングに悪用されるケースも多い。また、タックスヘイブンは、法人税の免税などの優遇措置があり、ペーパーカンパニーの設立も容易で情報も秘匿されやすい。

みたいに、あたかもマックロであるように飛ばして書かれていた件は、結局何もなかったと。

長銀は破綻したため不良債権を厳格に再査定され、その結果粉飾決算と認定された。だが、当時ほかの大手銀行を同じ基準で査定すれば軒並み粉飾決算と認定されていたはずだ。

結局、その後銀行界は長銀と同じパターンで不良債権先送りを続け、約7年間もの長期にわたって混迷を続けた。

ホリエモンの件を見てて印象的陰謀論的に思うことは、日本は悪いことをしないと出世できないようにできていて、悪いことをするとシッポをつかまれる。悪いことをした奴の中で誰をつかまえて誰をつかまえないか決める人がいて、その人たちが本当の権力を握っている。

このへんが、次の謎につながってるような気がする。

いやでも、そのような人間が採用されやすいってことは、これまでもそういう「空気読解能力」重視の組織運営をやってきたはずで(要するに頭の悪い管理職と、それに群がるイエスマンという組織)、そのままの組織運営でいいというのなら問題はないのかもしれない。まるで泥舟みたいな組織だと思うけれど。

泥舟企業が泥舟採用を続けて生き残っていることも事実なんだけど、それはなぜかと考えたら、市場の中で価値を産む会社とそうでない会社があって、そうでない会社は複雑な権力構造の中で他人のアガリをカスメ取る仕事への適正を問うので、「空気読解能力」重視が正解であると。