銀行の粉飾は適法でホリエモンの粉飾は違法?

昨日、電車の中で、高校生らしき少年が「ホリエモンと同じことしてるヤツだって、いっぱいいるんだろ」と話していたが、この少年の慧眼に敬服する。というか、子供にも普通に見抜かれてるんですよ。

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もし、報道されているように関係会社の利益の付け替えが粉飾と呼ばれて証券取引法違反に問われるのならば、日本の銀行(ただし、破綻したものを除く)はすべて粉飾決算まみれの決算をついこの間までつづけていたのだ。

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多くの不動産関連の上場企業が負債をオフバラし、都合の良い局面で匿名組合で投資している案件の利益を自らの収益に取り込み、外部成長のシナリオを描いて高い株価を維持している。


これってライブドア投資事業組合を通じて行ったこととどこが異なるのでしょうか?私には全く同じことに見えます。もしライブドアが偽計ならば世に言う新興上場不動産会社は等しく同じ謗りを受けるべきだと思うのです。

「不動産ファイナンス」の専門家の方がこのようにおっしゃっている。

これで思い出したけど、不良債券の総額がいつまでたってもわからないのは、このせいでしょ。「飛ばし」っていうやつ。

「飛ばし」って言っても、決算書に「飛ばし」っていう項目は書けないから、売ったことにするんですよね。売れないものを売ったことにするには、どこかの会社に買ってもらわなくてはいけない。騙して買わせるか、力ずくで買わせるか。騙して買わせるとサギ罪になるんで、「力ずく」で買わせる。

「力ずく」で買わせることができるのを「実質的に支配」と言うわけで、「実質的に支配」している会社に安い土地を高く買いとらせて、不良債券が無くなったように見せる銀行が多いから、不良債券の総額がわからないとみんな言っていたんでしょう。

ライブドアの粉飾というのは、これと全く同じ。というか、金融関係の人から習ったんじゃないのか?