メタメタのギトギト
確かにここを切り取られてドキっとしたのですが、それは本質的でない所だからということでは全然なくて、「この言葉はいったいどこから出てきたのだろう?」と自分で疑問になりました。
その疑問をかかえて一日たって、ふと自分がちょっと変な風に疲れていることに気がつきました。なんか経験したことのないような独特な疲れ方です。そして、その疲れの感触と「メタメタのギトギト」という言葉の語感がすごく似ているのです。その疲れの感覚が無意識へ逃げそうになった時に、心の中で「メタメタのギトギト」と言うと、しっかりまたつかまえることができるのです。
DACさんにここを指摘されなければ、この「メタメタのギトギト」な疲れを、私は意識することがなかったでしょう。もちろん、DACさんは意図されてはいないと思いますが、あの文章の中でこの言葉に注目した感覚は鋭いと思います。私の中の何かが、警報を鳴らしていたのですが、私自身も気がつかなかったそのアラームの音を(それが何であるかは知らないまま)聞き取られたのだと思います。
読み返してみると、確かにその言葉だけが浮き上がっていますので、超自然的な解釈をする必要はなく、感性の鋭さなんだと思いますが、非常に不思議な方法で、私は救われたみたいです。この疲れを全く意識することがなかったら、「メタメタのギトギト」という語感の持つ嫌な感じが疲れとして蓄積して、人間関係か仕事か体調に悪影響をおよぼしていたのではないかと思います。
もちろん、一般化できるような話ではありませんが、不本意な引用だろうが何だろうが、気にせずそのまま書いてしまうといいこともあるみたいです。