駄目ユーザを想像する想像力

ブラスター関連スレッドを見ていて面白かったのが、NimdaやSlammerからのアクセスが今だにあるという話。痛い目を見たユーザは学習していくかもしれないが、絶対に懲りない人ってどこにも少しづつはいるし、それをはるかに上回る初心者が流入してくるので、もはやワームが絶滅することはあり得ない。

これだけ騒がれてて対処しないなんて馬鹿か?と思うが、考えてみると世の中には酒飲んで高速バス運転しちゃう人もいるわけで、そういうどうしようもないユーザが一定の割合で出現することは、最初から設計に組みこんでおかないといけないんでしょうね。

これ技術者にはわかっているけど難しいこと。でもそれはあまり責められない気もする。だって、ある意味そういうことが商売のSF作家でも、コンピュータにしろ宇宙船にしろタイムマシンにしろ、大半のオペレータが操縦方法やおおよその原理を理解しているという前提を疑ってない。例外的に無茶苦茶をやる奴が事件を起こすタイプの話は多いけど、背景的に定常的に一定数の馬鹿ユーザがいるという、この状況を事前に想像できた人っていないんじゃないだろうか。

これもひょっとして1984的想像力の限界の一つなのかも。