too big to fail
無能、あるいは無責任、あるいは怠慢の度合が大きいほど安全だというのは、どうみてもおかしい。これがマクロ経済的に最適な政策であると言うならやってもよいが、その副作用に対する策を充分講じてほしい。
一番心配なことは、子供たちがこれを見て大きくなることだ。だいたい子供というのは、親の見てほしいことを見ないで、見てほしくない所ばかり見るものだから、新聞なぞ縛りつけても見ないようなクソガキでも、絶対このことだけは見逃さないぞ。
「なるほどtoo big to failか」などと言って、柿の実をひとつ取る所で念のためにふたつ取ったりする。それでもしかられると「ううむ。これでは悪事の大きさが充分ではないようだ。いっそのこと柿の木をまるごと切り倒してみよう」それでぶん殴られたら、「やはり大人にならないと悪事の規模が充分な規模に達しないのか。残念なことだ」
で、成功してない奴は揃って"too big to fail"になろうとして、成功した奴は"too big to fail"な野郎とみなされて、結局そのようにふるまうしかなくなる。そんな倫理の崩壊した国に住みたくはないんだが、大丈夫なのかねえ。