「チンポジ」によるM1破壊

「笑い飯」またも悲願のVには届かずということですが....

笑い飯は「記録」より「記憶」に残る漫才をしたかったんだよ

眠たくて目を閉じる。「チンポジ」最中、審査員の『あーあーあー解るけど、ソレは無理』って苦笑を思い出して涙出る。だってみんな感じたやろ!彼らが一番楽しそうだったこと。彼らが一番「アホやなぁ」と愛された瞬間。止まらないんだよ、涙が!そして、審査は間違っていないことがやるせないんだ。

冷静に考えると、「10年間の最後に念願の初優勝」とかいう陳腐な筋書きより、最後にチンポジでチャンスを台無しにした、という方が芸人としておいしいな。カッコよすぎる

西田「一枚目のテストで100点取って、二枚目でウンコ書いて提出してん」www

やがて、初音ミクのお笑いバージョンみたいなソフトが出てきて、3DCGの合成画像の漫才とか出来るようになるかもしれないけど、そうなったとしても「チンポジ」は無理でしょう。

原油高と同じくらい深刻な「ホワイトカラーの仕事破壊」というエントリに「それでどうしたらいいんだ」みたいな感想がいくつかありましたが、この「チンポジ」にひとつのヒントがあると思います。

それは「原点回帰」と「率先してシステムを破壊していく姿勢」です。

最近のM1は充実していて、通しで見ると「お腹いっぱい」という感じで、グターっと疲れてしまいます。それだけコンテンツとしての完成度が高いのだと思いますが、ああなってくると漫才も学校で教えられるものになってきて高速道路化してくるわけです。

チンポジ」は、小学生が休み時間に教室でふざけているみたいなネタで、笑い飯の二人にとっての原点みたいなものじゃないかと思います。優勝を度外視したのかどうかはわかりませんが、どうしても「チンポジ」で今年のM1を締めたかった、というこだわりは感じます。

原点にこだわるとどうしてもシステムからはみ出てしまう所が出てくるわけですが、それをあえてやって、高速道路から降りる姿勢を私は手本としたいと思いました。優勝者より話題になってしまうというのは、ある意味、M1というシステムを壊しているわけですが、それによってM1というコンテンツは単なるコンテストという枠を超えてより豊かになっていくでしょう。


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