ちゃんとやればテレビはやっぱり凄い
今日は一日一チベットリンクから
これ見て思ったことは、「テレビってやっぱりすごいなあ」ということ。
司会者のコメントからコメンテーターの使い方*1、VTRの入れ方、VTR内のキャプション、フリップ、コーナー全体の構成、その全てが上手にポイントを伝えていて、わかりやすく中身が濃い。タシィ・ツゥリンさんの人柄もよくわかるし、この問題に対する日本政府や大手マスメディアの対応の問題点も、多くの言葉を費しているわけではないけど、よく見えてくる。素材がよくからみあっていて、押しつけがましい所が一切ないのに、見ている側が努力しなくても素直に頭に入ってくる。
「テレビはもう終わり、これからはネットの時代、素人の時代だ」というようなことを、私はずっと言っているけど、こうやって変な色がついてないあたり前の報道を見ると、「やっぱりプロは凄いね。素人が束になってもかなわないね」と思ってしまう。
素材を作っている職人さんも、それを組み立ている職人さんも、限られた時間の中でパーフェクトな仕事をしている。こういう完成度は、やはり仕事としてそれをきちっとやる人たちがまとまっていないと無理でしょう。特に映像というのは、その強さが表に出て来るメディアなのだと痛感させられた。
テレビの一番バカな部分だけを見て、「テレビはバカ、やっぱりネットだよ、ブログだよ」とか言っていたらバカが伝染してしまうので、これからネットやブログを論じる時は、このレベルのテレビを相手として考えようと思いました。
*1:特に3人の役割分担が絶妙、これはどこまで意図されたものかわからないけど