千人の忠実なファンを持つ酪農家

Global Voicesのことを書いたエントリーでちょっとだけ紹介した、ベーベ工房さんが、こんなエントリを書かれています。

ラベック姉妹とは、昔サントリーのCMに出ていたこの人たちですね。

所属していたメジャーレーベルと決別したということで、コンサートは活発に行っていたものの 最近はCDが発売されることがなく、日本では「あの人は今」的な存在になっていました。 先日YOU TUBEで観たバッハの協奏曲では若い頃よりさらに輝きを増した、ブリリアントで それでいてバッハの緻密な世界を崩さない素晴らしい演奏にノックアウト! まるで、行方のわからなくなった若き日の恋人を探すような勢いでラベック姉妹のCDを 検索しました。 そして、彼女達が自主レーベルを立ち上げて、すべてラヴェルの曲から成るCDを出したと知り 早速購入することに。 あの「ボレロ」が2台のピアノとバスク地方の打楽器で収録されています。

へえ、ラヴェルかと思ったら、そのPVらしき映像がyoutubeにありました。

確かに、ラヴェルの土着的な面をうまく引き出した演奏だと思います。こういうラヴェルもいい。それと、ラベック姉妹、上のCMと比べるといい感じに年をとってますね。これいいなあ。

Amazonには在庫が無かったけど、HMVにはあったので、私も即注文してしまいました。

しかし、メジャーレーベルからはずれても、忠実なファンはこうやって一生懸命探し出して買って、宣伝してくれるものなんですね。 Kevin Kellyの「千人の忠実なファン」を思い出しました。

「千人の忠実なファン」と言えば、これを書いているベーベ工房さんにも、たくさんのファンがいるようです。軽く検索するだけで、いろいろ出てきます。

芸術家、音楽家、写真家、工芸家、俳優、アニメ作家、デザイナー、ビデオ作家、著述家などのような創作者、すなわち芸術作品を創作する人は誰でも、生計を立てるためには「千人の忠実なファン」を集めれば良い。

「忠実なファン」とは、あなたが創作したものを何でもかんでも購入する人のことである。あなたが歌うのを見るために200マイルの道のりを自動車で走ってくる。あなたの作品の「超豪華 再発売 高画質版ボックスセット」を買ってくれる。すでにその低画質版を持っているのに。あなたの名前をグーグルアラートにセットしている。あなたの絶版作品が出てくるイーベイのページをブックマークしている。あなたのコンサートの初日に来る。あなたにサインを求める。Tシャツやマグや帽子を買う。次の作品が発売されるのを待ちきれない。そういう人たちが忠実なファンである。

このモデルは、酪農や農業にもあてはまるかもしれない、と思いました。

さすがに「忠実なファン」の直接的な売上だけでは難しいかもしれませんが、安心できる高品質な食材として、普通の人の生の声が自然に広まっていくわけですから、その口コミの核になるような「千人の忠実なファン」がいれば、それだけで事業として成立する可能性があるということです。

こういう夢物語は、現場の苦労を知らないから言えることだと思いますが、農業の再生もそういう方向しかないと私は考えます。

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(追記)

強い関連はないかもしれませんが、おいしいものがブログで広まった例として、紹介しておきたい記事。