iPhoneを取られたドコモの混乱

この分野では素人同然なのでスルーしようと思ってたけど、これを見たら思いつきでひとこと言ってみたくなった。

通信料収入の一部をアップルに納める仕組みがあり、「ドコモが難色を示し、ソフトバンクが折り合った」との見方がある。

気になったのは、「通信料収入の一部をアップルに納める」ということに対して、交渉開始前にドコモのトップがどういう方針でいたのかということ。

アメリカでもこうなっているそうだし、アップルのことだから強気に出てくることは予想できる。アップルと交渉するということは、こういう意味で従来のビジネスモデルを壊されることは想定済みじゃないとおかしいと思う。

もし、「それは絶対に認められない」という方針があったとしたら、ソフトバンクに譲った時点でこの話は完全に消滅するはず。

ドコモは4日、「引き続き販売に向けた可能性を検討していきたい」とコメント。ドコモからも売り出される可能性はあるが、ソフトバンクは先行の利点を生かして、契約増を狙う構えだ。

そうだったら、この未練がましいコメントは出て来ないと思う。

でも逆に、「条件闘争はするけど、iPhoneはどうしても欲しいから、最終的にはアップルの言い分を飲む」という方針があれば、ソフトバンクに取られることは無かったんじゃないかな。

だから、交渉開始時は「通信料は渡さなくても最後にはアップルは折れるだろう」という見通しで、いざソフトバンクにさらわれてから、「どうしよー、どうしよー、困ったな」とやってる様子を想像してしまう。

「通信料を渡すか渡さないか」というのは、ケータイビジネスの根幹に関わることで非常に難しい問題だということはわかるけど、それだけに、交渉前によく考えて方針を明確にしておくべきことだと思う。そこにトップのビジョンが感じられない。

ドコモのトップの人は、交渉前に「パラダイス鎖国」とか「アップルとグーグル」とか読んでなかったのかなあ。新書二、三冊読んどけば誰でもわかることがわからないまま迷走しているように見える。


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