間違えない官僚より間違える官僚の方がずっといい

このブログは、官僚のやることは脊髄反射的に何でも批判してきたのだけど、これだけは断固支持する。

官僚が自分たちのミスをはっきり認めるっていうのは画期的なことだと思う。

「お上のやることに間違いがない」という迷信に縛られているのは、一般庶民よりむしろ官僚自身であって、それがどれだけ彼らの発言や行動を硬直化させてきたのか。そのとらわれを自分から打ち破るというのは、大変な英断であって評価に値する。こういうことしたら絶対に背後から撃たれるのだから、それを我々が守らなくてはいけないと思う。

民間の経済は「間違いをどれだけ許容するか」あるいは「間違いをどれだけ歓迎するか」がキーになりつつある。「間違いを次に生かす」というより「間違い」そのものが価値を生む時代になりつつある。官庁もそれに呼応して変わってもらわなくては困るが、その為には、それを見守る我々自身の評価基準を変えなくてはならない。

もちろん、その間違いを批判することも必要だが、その場合、同時に、明白な間違いを認めようとしない官庁を何倍を厳しく批判すべきだ。実はもう自分でもわかってるんだけど、世渡りの為に間違いを認めない奴を先に地獄に突き落とすべきだ。そうしなければ、「やっぱり間違いを認めない方がいい」ということになってしまうだろう。

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