祝!「リン・トゥイストが Big Picture にお金にまつわる神話と嘘の数々を語る」和訳公開!

平山雅浩さんが、以前紹介した、リン・トゥイストさんの講演の和訳を公開されました。彼女の静かで深い言葉がそのまま日本語になっている素晴しい翻訳です。ぜひ、PDFの方を開いてじっくり向きあうことをオススメします。


リンさんは一貫して、お金と幸せの関係について語っています。彼女は、お金に高い優先度が与えられていることには非常に批判的ですが、お金そのものを否定することはありません。お金はあくまで道具であり、お金自体が罪や憎むべきものではないと彼女は言っています。それより、お金という道具をどう使うか。

わたしたちのお金の使いかたは、より善い世界をつくるうえで重要な役割をはたすことができます。あなたの魂が憧れる、その想いに寄り添うかたちでお金を使うとき、あなたの暮らしはより豊かなものになります。それは、あなたが多くのお金を持っているからではありません。あなたのもとへ流れこんだお金が、あなたを養い、この世界を養うからです。繁栄と成就に至る道は、「もっと多く」を求めることでは決して辿りつけません。「もっと多く」を求める道は、つねに「足りない」という感覚をもたらします。ひとびとは「もっと多く」を欲しがる気持ちをますます強めることになります。真実の成就と繁栄へと至る道は、ほとんど知られていない、この「充分にある」という認識をとおります。わたしたちひとりひとりが、まさに必要なだけ持っていると知ること。過去も、未来も、つねにそうであると知ることです。わたしたちが既に持っているものに意識をむけて、その価値を新たに認めること。これこそが最も優れた道であり、この認識をとおして、わたしたちは、充足、成就、そして真実の繁栄が、いまここにあると気がつくのです。

これを見て、「カンブリア宮殿」にはてなの近藤さんが出演した時の「お金はごはんのようなもの。無ければ死ぬけど、いっぱいあっても全部食べることはできない」という言葉を思い出しました。これ自体も印象的な言葉ですが、もっと印象に残ったのは、この言葉を聞いた時に、司会の小池栄子さんの表情がパッと輝いたこと。あんなふうに瞬間的に喜べる感性もなかなかいいと思うけど、人を喜ばせる考え方なんですねあれは。

ああいうセリフを素で言えたら、相当モテると思います。

もうひとつ、「神話の力」:あなたの輝きこそが、この世を照らす(シュタイナー) / ヒロさん日記というエントリから、ちょっとこれにつながるかな、と思ったジョセフ・キャンベル氏の言葉。

私が一般論として学生たちに言うのは、「自分の至福を追求しなさい」ということです。自分にとっての無上の喜びを見つけ、恐れずにそれについて行くことです。

(中略)そうすることであなたは世界を救うことになります。いきいきとした人間が世界に生気を与える。これには疑う余地がありません。生気のない世界は荒れ野です。人々は、物事を動かしたり、制度を変えたり、指導者を選んだり、そういうことで世界を救えると考えている。ノー、違うんです!生きた世界ならば、どんな世界でもまっとうな世界です。必要なのは世界に生命をもたらすこと、そのためのただひとつの道は、自分自身にとっての生命のありかを見つけ、自分がいきいきと生きることです。

こういう考え方は、理想論で空想的と言われがちですが、実は非常に具体的で実際的だと私は思います。これらの言葉をそのまま受け取って自分をふりかえることで行動の指針が得られることが多いからです。

それに、そもそも空理空論に釣られるほど小池栄子は甘くない!