中国政府には掟破りの意図はありませんでした、今のところは

CNET Japan Blog - CNET Japan Staff BLOG:ICANNとCNNIC、中国の独自ドメイン報道を否定

China Internet Network Information Center(CNNIC)の広報担当は現地時間3月2日、IDG News Serviceに対し、「独自のルートサーバをち上げたり、インターネットの仕組みから独立したりする意図はない」と述べた。


中国版インターネット問題の難しさという記事へのhaneiさんという方からのコメントで教えていただきました。ありがとうございます。

ところで、この記事のタイトルに「今のところは」とつけたのですが、ここに疑いを持つことが適正かどうか考えてみてください。

  • 他の問題での中国政府の経済的な問題での国際協調のあり方
  • 「掟破り」が技術的に可能かどうか、その効果と他国のネットへの影響
  • ネット的な損得と経済的な損得と政治的な損得の関係

こういう多面的な視点が無いと、簡単には判断できない問題だと思います。

いかに中国が独裁的で無法な国家であったとしても、もし技術的に不可能ならばそれは杞憂であるし、もし「ネット的損得」を経済的な損得に帰着できるなら、知財保護や関税による自国市場の保護と同型の問題になるし、もし共産党内のさまざまな勢力の中で国際協調派が有力であれば、そことの連携を図る為にどういう論調が望ましいかを考えるべきです。私には、この三つの if について、どれにも明確な答えがありません。