マイナーにとっての負荷


この一連の動きの中で、(賢明なessaさんはほぼ確実に気づいていますが)明らかにアウトな行動は、ハッカー文化などではごく日常的なことば、「もし間違っているなら、具体的なソースを示してどこがどう間違っているか教えてください」という言葉が、マイナーの側にとっては「とんでもない負荷」であることが往々にしてあることに配慮が足りなかったことです。

気がついていませんでした。というか、自分がマジョリティ側に立っているという認識がありませんでした。言われてみれば、問題の設定の仕方によっては自分がマジョリティ、権力の側になってしまうんですね。

私としては、自分が「大衆に迎合しないで非常に特殊な考え方をする偏屈な人」として発言しているつもりだったのですが、「ごく一般的な日本人」としてマジョリティ、権力の側から発言しているという見方もあるし、当然のようにそう感じざるを得ない立場の人もいるわけです。

ドキっとする指摘です【賢くない謙虚でもないおれessa】

もし、「ハッカー倫理による公共性の再構築」がうまいこと進んでいくと、「ハッカーによるマイナーイジメ」という問題が起きるわけですね。そして、それはマイナーの側にとって「とんでもない負荷」を与える可能性があるわけです。

一般化すると、マイナーがメジャーになる時に、マイナーとしての自己認識や行動原理を改める必要があるわけですが、マイナーであった時の怨念は簡単に忘れられるものではないし、敵がいる限りは味方より敵が多く大きく見えてしまうもので、それは難しいことですね。

ただ、それでも私は多様性信仰がそれを中和してくれるのではないかと期待します。