SAPIO 4/9号 井沢元彦×蓮池透 対談

半分が朝日新聞の悪口だった。どれもこれもうなずける話ばかり。腹が立つので引用はしない。気になる奴は自分で読んで自分の腹を立てろ。その価値はある。

ただ、俺が一番驚いたのは、二人とも朝日がどこを向いて何を目指しているのかわからないという主旨の発言をしている所だ。これだけ朝日と喧嘩した二人がわからないってのは相当に不思議なことだと思う。

それで、やはり朝日ってのは、現代日本の何かが抽出された存在であり、そういうものは絶対「千と千尋」の中に表現されていると思った。ちょっと考えたらすぐに答が見つかった。

それは、カオナシに飲みこまれた蛙。カオナシは暴れる時に、あの蛙の声でいばりくさっていたが、あの蛙の声が朝日新聞なのだと思う。つまり、カオナシ=蛙の複合体が暴言を吐いていたとして、その暴言に対して「責任を取って謝罪しろ」と言った場合、蛙にもカオナシにも謝ることはできない。それが朝日新聞が謝れない理由なのだ。