Apple Music を 200kbps 回線で試してみた

Apple Music をいろいろ試してみたので、感想をちょっと書いてみます。

良かったことの第一は、MVNO ( OCN モバイル ONE ) でも聞けたこと。Turbo OFF にして2、3日いろいろなシチュエーションで聞いてみましたが、一応、聞くことができました。外出前に「オフラインで再生可能にする」をしてキャッシュしておけば、回線と関係なく聞けますが、キャッシュなしでも聞けるということは外出中に急に「あれが聞きたい」と思った時にすぐに聞ける。これは画期的。

「一応」というのは、スムーズに聞ける時は30分でも一時間でも聞けるのですが、たまに調子が悪いとブツブツ切れてまともに聞けなくなります。この状態になったら、早送りを押さないとほぼ復旧しません。早送りを何回か押せばたいてい元に戻りますが、ダメな時はダメですね。

確証はないですが、モバイル回線の状況とも関係ないように見えます。

おそらく、iPhone アプリの中に回線の状態に合わせて、低いビットレートのストリームを選択する機能があって、これがうまく働かないでたまに高品質の音源を選択してしまっているのだと思います。曲の途中で切り替える機能はなくて、早送りをするとその選択が再度働いて直るようです。200kbps で安定して鳴っている時は、低ビットレートを選択しているのでしょう。

もうひとつは、"For You" というレコメンデーションの機能。これは使っているうちにだんだん精度が上がってきて、ちょっと気になってるけどまだ聞いてないみたいなアーチストが出てくるようになってきます。

それと「おすすめ」するものがアルバムだけでなく人が作ったプレイリストになってることもいい。

プレイリストの中にはよく知っている曲と知らない曲が混ざっていて、適度な驚きがあります。それをすぐその場で聞けるわけで、これが数時間?おきに更新されるので、とうぶん楽しめそう。今は、アップルが用意したものが中心ですが、ここにユーザの作ったアクの強いリストとかが出てくるようになったら相当楽しいと思います。

ただ、おかしいこともたくさんあって、一番ひどかったのが、プレイリストに大量の曲を追加していったら、途中でおかしくなったこと。

自分の好きなアーチストを検索して、アルバム単位でどんどん追加していった所、1000曲を超えたくらいから、iPhoneが熱くなってきました。「なんか変だな」と思いながら続けて、翌朝、これをシャッフル再生してみると、なぜか同じ曲が何度もかかる。おかしいなと思って、MaciTunesで選曲を見直していたら、同じ曲が30回くらい登録されている曲が数曲ありました。これを削除して、iPhoneで見直してみると、iTunesで見るのと曲の数が違う。

そこから、iPhoneMacが同期しなくなり、名前が同じ別のリストになってしまいました。iPhoneの方は、160曲くらいに減っていて、後から追加した曲しか入っていません。

一晩待ってから、サインアウトしたり再起動したりいろいろやりましたが、どうしてもリストが不一致の状態は変わりません。しかたないので、Mac上で別の新しく作ったリストにコピーしました。

これは、今の所同期していますが、やはり曲数は減っています。追加したはずなのに入ってない曲がある。一度は入ったものが、iTunes上で重複した曲を削除した後に消えたような気がします。1500曲以上になっていたはずなのに、800曲くらいに減っていて、その間に重複した曲を数十曲消していますが500曲も消してないのは確かです。

私は、こういうバグのあるソフトをだましだまし使うのは得意だと自分で思っていましたが、ここまで再現パターンやトリガーが想像できない変なバグは初めてです。おてあげです。

iTunes Match もひどかったけど、Apple Music の iCloud プレイリストには、それ以上のひどいバグがあるように見えますね。

今も、これを書きながら、その問題のプレイリストを再生していたら、何度もアプリがフリーズして、iPhoneを再起動しました。

まあ、普通に検索して、見つかった曲やアルバムをそのまま聞いていれば、使えます。私は、ジャンルがバラバラの音楽を大量に一つのリストに登録してシャッフルして聞くのが好きという変態な使い方をするので、そういう通常と違うユースケースで使う人は、ひどい目にあうのだと思います。

ちょっとその落差が激しくて、このサービスそのものは、おすすめしていいものか迷います。ただ、ストリーミングという体験は、やはり音楽の楽しみを大幅に拡大することは間違いないですね。気軽に聞いているものをシェアできるというのはいいと思います。

私も、ひとつ、プレイリストを作ってみました。

Weather Reportの曲から、ちょっと軽めでギターやボーカルをフィーチャーした曲を集めたものです。最初見た時、Weather Report は全部あると思いましたが、このリストを作っている時に、なぜか、8:30だけ抜けていることに気がつきました。曲のある無しも、アーチストごとに千差万別で簡単に「こういう状況です」と言いにくい。