Java(XML)の筋の悪さ

Javaや関連ツールのXML偏重については「筋が悪い」と言いたいけどなんとなく言いきれない。なんかおかしい、しかし相手にもいいぶんがありそう、だけどそれがなかなか見えてこない、そんな感触を持っている人が多いと思います。

これは、葛藤を楽しもう〜コンピュータの4つの文化(URL移動しました)に書いた、「UNIX文化」と「メインフレーム文化」の衝突の典型例だと思います。XMLのような重装備で検証がしやすい定義ファイルは、メインフレーム屋さん好みです。なぜかと言うと、メインフレームでは基本的に兵隊を信用せずに、将校を信用する。少数精鋭の将校が数だけ揃えた兵隊を指揮するというモデルです。だから、書く人より検証したりパーツを統合してシステムにする人の便宜を考えます。

UNIX文化に慣れた人は、その感覚に違和感を感じるのだと思います。そこには、適応型ソフトウエア開発が問題にしている、「クリティカルでアジャイルなシステム」という根本的な矛盾があります。

ひょっとするとGoogleAmazonイノベーションの本質は、「クリティカルでないシステムを使って大儲けする」ということにあるのかもしれません。どちらのシステムもクリティカルでないから、UNIX文化の企業がアジャイルに開発、運用できるのです。