「ウェブ時代をゆく」から引用された個人の言葉を抜き出してみた

個人の発言が本人の言葉として引用されているものを全て抜き出してみました。(長いものは一部引用です)

序章 混沌として面白い時代

福沢諭吉
「恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」
養老孟司
「時代というものがあって、いまの時代は年寄りが威張る。そんな時代に若い人はどうすればいいか。いちばんまともな生き方は、年寄りがダメな世界で頑張ること。ならばウェブは格好の分野ではないか」
音極道茶室ブログ主
「全てのWEBエンジニアはいま『産業革命前夜』のイギリスにいる」
羽生善治
「学習の高速道路と大渋滞」
リーナス・トーバルズ
リナックスハッカーたちが何かをするのは、それがとってもおもしろいと思うからで、そのおもしろいものをみんなと共有したいんだ」
島健太郎
「いま我々はネットという突如として眼前に広がった『世界』に対してのみ有効な『第六感』を発達させる、長い長い進化の途についたのだ」

第一章 グーグルと「もうひとつの地球」

エリック・シュミット
「グーグルは、コンピュータ・サイエンティストによって経営されている会社だ」
海部美知
「ウチの子供たちを見ていても、具体的なモノを買いたいという要求は最近あまりない。(中略)じゃあ何を面白がっているかというと、何かをクリエイトすることかな、と思う」

第二章 新しいリーダーシップ

吉岡弘隆
「世界でまともとゆきひろのように自分で作ったプログラムを公開している人は少なくなくて(実際大変多い)、それらのソフトウエを大雑把にくくって、オープンソースソフトウエアとかいったりするのだけど、世界中には無償の愛があふれているのである」
まつもとゆきひろ
「そんなに遠くない未来には(オープンソースで飯を食うことが)『簡単ではないけど実現可能な夢』と認識されるようになると、私は固く信じている」
石黒邦宏
「リチャードの書いたプログラムにはスタイルがあった。あばら屋でないれっきとした構築物でした。これは作品なんだ、文学と同じような芸術作品なんだ、と心から理解しましたね」「この間数えてみたら、十年連続で毎年十万行以上プログラムを書いたいたことになるんですよ」「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」
ジミー・ウェールズ
「基本的には人を信じること、人は正しいことをするものなのだという信頼がなければ、ウィキペディアのような共同モデルは成り立たない」
瀧口範子
「無数の人々が無数のことを自分でやるようになるようにつれ、貨幣活動の外側の活動がどんどん増え、貨幣経済と拮抗するようになる」「動機はさまざまで、その多様さ自体がこの変化の特徴なのだ」
小飼弾
「今までは組織への加入は『全人参加』がデフォルトだったのですが、ネットによってこれは『気持ちだけ参加』が可能になったわけです。そして今後は『気持ちだけ参加』こを普通になるのではないかと思います」
平野啓一郎
「人がただ自分のことしか考えなくなってしまう、自分にとって心地よいことにしか関わり合わなくなるという危惧は、やっぱりありますけど」

第三章 「高速道路」と「けもの道」

遠山雄亮
「そして今現在、この完成した高速道路を猛スピードで走っている『少女』がいる(中略)そうでなければ、島根に住みながらあれだけの力を手にする事はありえない」
aiai
「タダの高速道路が出来たのに、なんでみんな歩いてるんだよ!なんでどこにも行こうとしないんだよ!」
平野啓一郎
「僕らの世代は呪文のように『個性が大事』といわれつづけましたが、そのわりには学生時代には個性を発揮する機会もたいしてない」
アンディ・グローブ
「Only the Paranoid Survive.」
スティーブ・ジョブズ
「The only way to do great work is to love what you do.」
ロジャー・マクナミー
「若者はバンテージ・ポイントに行くべきだ」

第四章 ロールモデル思考法

小柴昌俊
「大事なのは、『自分はこれをやりたい』というものを見つけること。それが人生でいちばん大切なことです。もちろん簡単ではない(中略)それでも何とか見つけ出さなければいけない」
金子恭規
「もう一回若くなりたいですね。若い心を持って、スタンフォード大学やMITを毎日うろうろ歩いていれば、必ず何人かのとてつもない天才に出会えるでしょう。そいつらと一緒に大きな仕事をまたしてみたいですね」

第五章 手ぶらの知的生産

エリック・シュミット
「あなたのコンピュータの前にすわって、わずか一秒以内に、過去に書かれたすべての本を全文検索することを想像してみよう」
渡部昇一
「知的生活の重要な部分は本の置き場の確保ということに向かわざるをえないのである」
近藤淳也
「インターネットは知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行のようなものだ」
bookscanner記ブログ主
「ブログを続けたことで多くのことを学び、楽しい出会いに恵まれた」
茂木健一郎
「いまはごく普通の人でも、ネットというものを使うと、昔なら一部の公人にしか与えられなかった試練にさらされ、成長することができる」

第六章 大組織 VS. 小組織

グーグルのインターン経験者某氏
「八週間後には大学に戻る私たちが、グーグルのサービスを構成するソースコードのライブラリのすべて、開発中のプロジェクト計画の詳細はプロトタイプ、社員がメール代わりに業務連絡やアイデア出しのために日々更新するブログまで、何から何まで全部アクセスできるんです」
某日本企業の社長
「有事のときには、君が話してくれたような情報共有は、日本企業でも自然に行なわれるんだ。(中略)(平時でもこれを行なうことは)君が提起してくれた問題の中で、実現するとなるとこれがいちばん難しい話だな」
アンディ・グローブ
「組織内のカサンドラを大切にせよ」

第七章 新しい職業

某大学生
「『ウェブ進化論』を読んでネットの『あちら側』にわくわくした気持ちになったのだけれど、教授や親から勧められる就職先はみな『こちら側』の世界ばかりで、どうしようか悩んでいる」
梅田晴夫
「新しい世界は、そこに新しく入ってくる人たちをとても大切にしてくれる。そして何より新しい世界は面白く楽しかった。新しい世界を歩いてきたことに後悔は全くないよ」
小林秀雄
「心掛け次第で明日からでも実行が出来、実行した以上必ず実益がある、そういう言葉をほんとうの助言というのである」
アンドリュー・モートン
「(なぜGoogleはあなたを招いたのでしょうという問いに)私も知りたいですね(笑)」

終章 ウェブは自らを助くる者を助く

司馬遼太郎
「もしこの地球上にアメリカという人工国家がなければ、私たち他の一角にすむ者も息ぐるしいのではないでしょうか」
村上春樹
「君はただの吸い取り紙になるんだ。なにを残してなにを捨てるかは、あとになってきめればいいんだからさ」
アンディ・グローブ
「Sonner or later, something fundamental in your business world will change」

主に梅田さんがご自身の体験を語っている4章以外は、これによって本書のストーリーがくっきり浮かびあがってきます。特に既に読んだ人にとっては、この引用集は、短時間で効果的にこの本の内容を復習する為のテキストとして使えるでしょう。