アメリカの指紋

Baghdad Burning4月30日の「写真...」という記事。


わかっているかしら?あなたがたは暴虐非道や何が起こったかの半分もしらないってことを。なぜなら、イラク人は誇り高く、気高いので、性的虐待については、誰でも進んで話題にするような主題ではないから。アブ・グレイブや他の場所での残虐行為は隠され、そして占領軍がもたらしている全ての他の恥ずべき事の下に埋もれてしまうだろう...

アメリカには、合理的な理由を越えて残虐なことを繰り返してしまいそれを無理に正当化したがる癖がある。アメリカは「無理な正当化」が好きなのだ。客観的に正当な行為を正当化することでは、アメリカの傷は癒えない。

アメリカは、無理な正当化を押し通して、それを認められた時に安心する。目的は「無理な正当化」であって残虐なことをするのはその手段でしかない。

だから、イラクの人が表面化することを望まなかったとしても、自分から非道を暴露して、その非道を含めて自分を受けいれてくれることを望むのである。

これは岸田秀の受けうりですが、アメリカが残す「指紋」です。インディアン虐殺や太平洋戦争末期と同等の「指紋」が見られるので、これは真実だと推測されます。このような意味での「指紋」が、私がいろいろなことを考える基盤のひとつです。

しかし、イラクの人にとってはそのような「正当化」が、残虐行為自体より受けいれがたいことであるようで(当然かもしれないが)、この問題は見かけよりずっと深刻で重大なものかもしれない。