片岡義男「日本語の外へ」

伝わってないのでもう少し書く。

アメリカの強さは、いろいろな文化を混ぜあわせてよいものを作り出せる多様性であり、その多様性のおおもとは「自由」というキーワードで表すことができる。

一方、アメリカが他の国に自分のスタイルを強制する時に、それを象徴する言葉も「自由」という言葉になる。アメリカがこの言葉をわめき出すと、一切の政治的、文化的な多様性は許容されなくなり、他の国に特定のあり方を強制する恐しいパワーとなる。

アメリカにとって「自由」という言葉が意味する、この二面性こそが、アメリカを理解するための重要なポイントとなるのであるが、この本はそのポイントを正確についている。

ということで、これはものすごく重要な本なんだが、その凄さが少しは伝わっただろうか?