「リアルワールド」に住みたがる人の謎

「また過激な釣りタイトルか!」と思われるかもしれませんが、これは、37 signalsのブログの最新エントリのタイトル(超訳)です。直訳だと「誰が『リアルワールド』に住みたがるのか?」


「リアルワールド」に生きるってことは毎日落ち込みの中で生きるってことに等しい。そこは、新しいアイディアやあまり見かけない斬新なアプローチや異質な考え方とか、そういうものは一切通用しないってことが最初から決まっている場所だ。リアルワールドでうまくいくことは、そこに今住んでいる人が既に知っていて今やっていることだけだ。僕はいつもそう言われている。今のやり方がどんなに欠陥だらけで無駄だらけでも、そんなことは関係ないんだ。


そこで暮らしている人が「本物の人生」を生きてるってことになるらしい。ペシミズムと絶望と暗黒に満ちた場所。不思議なことは、そこの住民はそこから逃げ出すってことに全然関心がないことだ。その侘しい「リアルワールド」を変えるシナリオを探そうともしない。


それどころか、他の人を誘いこもうとして必死になってる。快活にやっている人を見つけては「すぐに悔いあらためて、こちらに来なさい。さもないとおまえは破滅するぞ!抵抗したって無駄なんだ」と説教する人がどこにでもいる。(中略)


だから、みんな、騙されるんじゃないぞ。「リアルワールド」にはこれっぽっちもいいことなんてない。そこは、全ての希望を失なった人が寄り集まって住む場所だ。そういう人たちの為の場所なんだ。

(中略)の部分は、英語の意味がわかりませんでした。

それで、Scottさんていう人が、このエントリにこんな洒落たコメントを

Before this moment The Real World was everything you thought you knew. After this moment The Real World will be everything new you learn.

今までは、今のあなたが知っていること、もう知っていると信じこんできたこと全てを指して「リアルワールド」と呼んできた。でも、これから先、あなたが今から経験して覚えること全てが「リアルワールド」だ。

翻訳はかなり意訳していますが、こういうことを書いていても、翻訳以外の文責を負わなくていいのは、気分的にはかなり楽です。

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(8/29 追記)

コメントで(中略)の部分を翻訳してくれた人がいます

isrcさん、ありがとうございました。やっと意味が通りました。「しかもまだ生きて朝日を拝めている人達の話である」ってそういう意味だったんですね。