登さんのプログラミングは明石家さんまの話芸と同じ

これは、さんまの話芸というかフリートーク番組の仕切りみたいなものだと思う。

たぶん、さんまの番組は後付けで分析したら、すごく緻密な構造があると思う。

  • 10分単位くらいのミクロな盛り上りと番組全体の面白さをどう両立するか
  • 出演者の個性のどこから「面白さ」を引き出し、多様な個性をどう組合せるか
  • パターンを駆使しつつマンネリにならない
  • 自分の多彩な才能をその瞬間どのように生かすか

そういうたくさんの要件が、瞬間的なアドリブの連続とは思えないほど、精緻に組み上がっているに違いない。

それと、あの人はたぶん、出演者をネタにしつついかに自分をアピールするか、自分のかけがえのなさをどう構築するか、みたいないやらしい計算もできてるだろう。

複雑で難易度の高い作業においては、例えコンピュータプログラミングなどの超論理的な結果を得るための作業でも、「論理的な思考」はほとんど不要である。

さんまも登さんも、「論理的な思考」なしで「超論理的な結果」を得ている。

そして、この「論理的」という言葉は「逐次的」と言った方が適切ではないかと思う。脳は本来パラレルに動くものだから、その特性通りに使った方がパフォーマンスが良いし、疲れない。

それで、さんまと登さんのどこが特殊なのかと言えば、脳のパラレルな使い方をそのまま職業、あるいは社会貢献につなげることができていることだと思う。

脳をパラレルに動かすのは誰でもできることだけど、それを社会の中に位置づけることが難しいのだ。

おそらく、どういう場にいる時に自分の脳がよりパラレルに動いているのか、ということに彼らは敏感なのだろう。運命の分岐点に来た時に間違いなく自分の脳の並列度を上げるような選択をすれば、誰でも彼らのようになれる。