国会議員脅迫事件に自民党要人の影

国会議員が議会での言論について「これを追及するなら殺す」と脅されたというとんでもない事件がありました。

調べでは、逮捕された相談役は昨年三月三日に福井市内のスナックに糸川議員を呼び出し「今後、この件で質問するようなことがあると東京の仲間は許さないと思うよ。命的にもね」などと脅した疑いが持たれている。スナックには暴力団関係者らも居合わせていたとされる。

それで、ある毎日新聞記者がこの事件について取材していて、そのテープの内容がネットに出回っています。これを転載すると、毎日新聞から削除要請が来るそうです。

このテープは、取材源の秘匿に関わることですから、流出させた組織としての責任として、削除して回る道義的責任はあるかもしれません。しかし、それならなぜ、削除要請文の転載を許可しないのか。そこがちょっと変。

つまり、「これを削除せよ、でも俺が削除せよと言ったことは伏せておけ」と言っている。これは後ろ暗い人のやることっぽい。公明正大であるなら、むしろ削除要請していることを公言して広めて、「転載したってすぐ削除要請来るから無駄だよ」というメッセージを発信した方がいいのではないか。

もちろん、それが宣伝になって人を呼びこむのも当然予想されることで、(私もそれで呼びこまれた口ですが)、あまり広めてほしくないということかもしれません。でも、それを言うなら、削除要請すること自体が「これは本物だ」と証明しているようなもの。

そこで、問題のメモを読んでみました。現在、以下の二箇所に転載されています。

インタビューをそのまま文字に起こしたもののようで、臨場感はあるけど内容は非常にわかりにくい。でも、内容的には、ほぼ上記の脅迫事件について報道されていることです。

2月14日に質問した都市再生機構(UR)が東京都内に保有する土地に関する質問に絡んで3月3日、福井市内で建設業関係者に呼び出され、この問題の追及を止めるよう脅迫を受けたことが国会閉会後の6月21日に判明した。また、5月29日には衆議院議員会館の事務所と毎日新聞東京本社の記者宛に同一文面で実弾入りの脅迫状が届けられている。

ただ、一般の報道になくてインタビューテープだけにあるのは、自民党の要職についているある人の名前。この人が土地売却に関わっていると、脅迫者が言っていたようです。

その人の名前が出ちゃったから、毎日新聞にすごいプレッシャーがかかっているのかなあ?

反安倍色が濃い毎日新聞としては安倍内閣のスキャンダルならむしろ積極的にネタにしたいはずですから、自民党のスキャンダルを毎日が必死におさえにかかっているという構図は無理があります。

無理はあるけど、では、かなりおいしいはずのこのスキャンダルを毎日は追っていたのか、追って記事にしようとしていたのか?

よくわからないけど、削除依頼の必死さ加減から見て、何か自分には見えてない裏があるような気がします。非常に不自然であるのは確かだと思います。反安倍なら、アリバイ的に形式的な削除依頼を出して、これをこのまま広めちゃえばいいと思う。

まあそもそも、問題のインタビューの全体的な雰囲気として、「議員の人は暴力団関係者の人とものすごく近いフィールドで仕事してるんだなあ」ということはなんとなく感じます。「暴力団がが議員を脅迫」なんていうと、ウブな私は「乗用車とUFOが衝突事故を起こした」みたいにビックリしてしまいますが、実態としては、両者は日常的に交差点ですれ違っていて、今回の件は交通整理の人がちょっと失敗してしまったみたいな感じ。マスコミもそういうシステムの一部なんでしょうね

このエントリや、そこからリンクされているいくつかのブログには、そういう真偽不明のアンダーグラウンドな情報がてんこもりです。