YouTubeと小泉郵政改革の共通点は「合意形成プロセスの再起動」
時間が無いので要点だけ書く。
- 形骸化して機能してない古い合意形成プロセスの存在が前提
- 古い合意形成プロセス上では違法スレスレのやり方で民意を集約する
- 集約した民意=力を背景に強引に新しい合意形成プロセスを立ち上げる
- 新しい合意形成プロセス上で旧体制側の合意を得る
- 新しい合意形成プロセスが起動したら力でなく手続き的な正当性を得る方法に切り替える
つまり両方とも本質は無血クーデターであるととらえるべきではないだろうか。
ポイントは、以下の通り
- 古い合意形成プロセスに対しては形式的にはグレーで実質は否定するスタンス
- 力を背景に手続き的な正当性を無視するのは途中まで
- 旧体制側を封じこめるわけではなく最終的にはプロセスに参加させる
- 最終的には民主的で明文化された合意形成プロセスに着地する
小泉郵政改革では、「新しい合意形成プロセス」がどこにあるのかもうひとつわかりにくいけど、安倍自民党と小沢民主党の参院選がそういう位置づけになると思う。どちらも、ちょっとしたミスで2005年衆院選のような超流動的な世論によって惨敗する可能性を持っている。これからは、潜在的にそういう圧力を感じながら政治をしなければいけないわけだから、小泉以前とは随分違った政治になるのではないだろうか。
というか、YouTubeをお手本にして、「YouTubeにあって小泉になかったもの」をピックアップしていけば、小泉さんへの本質的な批判になるのかも。
全ての政治権力は、始まった瞬間には力は持っているが法的な正当性は持ってない。始まった瞬間の正当性を問うのはナンセンス。力をプロセスに変換する過程やその着地点を問題にすべきである。