カツ紅 - ニュースサイトは実はWeb2.0?


でもそれだけではない。 見る人はあくまで外野席に留まりたく、「見る側」で居たいらしい。「これが面白い」と言う自分を、衆目の目に晒したくない。自分の価値判断に自信が持てなく、判断基準を自分におくより、他人に委ねたいのだ。

Web2.0は、ユーザの参加を要請する性質があって、「見る側」を脱することを求められる。

ニュースサイトの運営者、閲覧者双方に、Web2.0系ツールの浸透率がイマイチなのは、技術的な理由に加えて、匿名の「見る側」でいたいという意識が抵抗となっているからではないか。

そういうふうに私は読んだけど、これはなかなか面白い指摘だと思う。

(ブログでない)Web日記、個人ニュースサイト、そして2ちゃんねる。そういう日本独自のWeb文化における海外との違いに注目することは重要だと思う。なぜなら、それによってアメリカ発の「普遍性」の中にある、真に「普遍」でない部分がよくわかってくるからだ。

「日本のこういうローカリティを包含した真の普遍を作れ」とアメリカ人に突き返すことが、本当の国際性だと思う。

つまり、Web日記、個人ニュースサイト、そして2ちゃんねるを海外に輸出して、「これを取りこめないWeb2.0は本当のWeb2.0ではない」と言い切ることだ。