構造計算書公開=オープンソースマンション

構造計算書のデータと現場写真のWEB公開を義務づければいいと思う。そうすれば、安すぎる怪しい物件は同業者が自費で検査する。問題を見つければ、それをネタにしてむこうの客を奪い取れるんだから、検査会社よりよほど一生懸命調べてアラ探しするでしょう。データ上は辻褄があっていても、実物と一致しないなんてことも絶対見逃さない。

別に義務づけなくても、公開する会社がいくつか出てきて、公開する会社と公開できない会社を消費者が選択できるようになればいい。それでも、ソースが公開されてない物件を買う人は自己責任ということで。

社会はいろいろなものを「信頼」しないと回らない。失なった「信頼」は「検査」で回復することはできない。その「検査」が正しいとなぜあなたは「信頼」するのか?

「信頼」を回復する別の手段が、一般的に必要になるわけで、それは一般的に「ソース公開」が有効だと思う。少なくとも、最初に検討すべき選択肢だ。

もちろん、ソースが公開されてもバグやセキュリティーホールのあるソフトはたくさんあるから、ソース公開してもやはり自壊するマンションもあるかもしれない。しかし、ソース公開で構造計算書を偽造をするのは、今よりもっと勇気がいるだろう。そこまで踏みきれる建築士は、いたとしてもごく少数だ。信頼性とコストを全体的に考えるならば、これしかない。

そして、損なわれた「信頼」を「ソース公開」で補うというのは、建築やソフトウエアだけでなく一般的にいろいろな分野で考えるべきことになっていくだろう。