Commwarrior.C というのは、携帯電話向けのウィルスのようだけど、この手法がパソコン向けに広まるもの時間の問題だ。
知っている人から、「○○の件了解しました。ところで、面白いもの見つけたからちょっと見て!」なんてメールが来たら、無警戒で開いてしまうだろう。そういうアイディアを自分から思いつけるプログラマーは少ないが、そういう仕様を与えられたら、大半のプログラマーはそれを実装できる。
実際、本人の署名を盗用して添付ファイルを付けて、「ウイルススキャン済みだから大丈夫」と付記して、「念のために暗号化してある」とか言って、暗号化zipファイルを展開させて実行させる様なウイルスは、少なくともMTAのウイルスフィルタでは対応が困難だ。
現在の被害は、あちこちに導入された「MTAのウイルスフィルタ」と、ウィルスの増殖がバランスして、このレベルになっているわけで、ウィルス側がこの手法で増強してバランスを崩れたら、また大変なことになるかもしれない。
本当に恐しいのは、ソーシャルな手法におけるブレークスルー、天才的文系クラッカーの出現だ。