ミギーのような「私」


僕の場合昔は「私」でした。今振り返るとなんか『寄生獣』のミギーみたいな雰囲気。顔がないというか人としてのあたたかみがないというか。今でもないかもしれんけど。

うまい表現だ。「ミギー」はよくわかる。

関係ないけど、なんで私が「ミギー」という表現でピンと来るかと言うと、子供が恩師に「アタゴオル物語」を貸して、そのおかえしとして『寄生獣』全巻セットを借りてきて、私もついでにそれを読んだからだ。

「マンガ好きを名乗るならこれくらいは読んでおけ」という意味だったようだけど(違うかもしれない、詳細は知らん)、いい先生がいたものです。

ちなみに、次にその先生に会った時お礼を言ったら、(多少グロが入るマンガだったからだと思うけど)、「あのお、ちょっと変わったマンガで、その、ですがそれなりには見るべき所もある作品で」みたいな、よくわからないことをおっしゃって、少しオドオドしていた。「いや、私も拝見しましたが、(キッパリ)あれはいい作品です」と言い切れればよかったけど、こちらも少しオドオドしながら、かぼそく「いいマンガですよね」くらいの返答をした。