匿名掲示板(仮)跡地

この掲示板は、警察が捜査の為にサーバを押収したために閉鎖になりました。

結果的には、民事訴訟は請求放棄、刑事事件は不起訴処分となったこと(ソース)からもわかるように、この元になった刑事告発は、非常に根拠のあやふやなものでした。

形式的には、警察には告発を止める権限はないし、告発を受ければ警察が捜査をするのは職務です。しかし、その事案の当否は、ここで公開されていた掲示板のログを見れば、誰でも一目瞭然でわかったことです。捜査の為にサーバを押収することにどういう必然があったのかはわかりません。

私から見ると不可解としか思えないのですが、警察には警察の考え方があるのでしょう。こういう問題は、どういう組織でも発生することなので、強制力を持って国家の権力を代行する機関は、他の独立した機関が監視、チェックをすることが不可欠だと思います。実際、この件が不起訴処分になったということは、警察の判断とは別に司法のチェックを受ける起訴というステップがあることで救われたと言えます。警察が単独で判断できるようになっていたらどうなっていたかわかりません。

人権擁護(言論弾圧)法案反対!:電突報告から抜粋します。

 私:人権擁護委員は、捜査令状なしで強制捜査ができるのか?
法:現在、その件については議論中だが、先週時点の法案だと
令状なしでの捜査は可能だったと思う。
私:その調査結果から差別か否かの判断をするのは誰?
法:人権委員だ。
私:人権委員会の判断が正しかったかを調査する機関はあるか?
法:それについては、今コメントすることはできない。
私:人権委員会の行動を監視、抑制する機関は存在するのか?
法:ない。人権委員会は独立している。
私:冤罪であった場合の名誉回復手段は?
法:その人(差別の疑いを受けた人)が、名誉毀損の裁判を
起こすことになると思う。
私:人権委員が、マスコミ等を通じて「冤罪でした、
ごめんなさい」という謝罪をする事はないのか?
法:無い。

これによると人権擁護委員は一切チェックを受けずに、単独で事案の判断ができるような法律になっていて、一切、事後の救済の仕組みがないようです。

人権のことを真剣に考えている人たちによって何年も練られてきた法案が、なぜ、このように人権への配慮がないものになっているのでしょうか。

このような「人権」を推進する人たちにとって、「議論をする場」というものが、最も忌むべきもの、排除すべきものとされているように見えます。「人権」とは、「人権擁護委員」によって一方的に押しつけられ、一切の異議申し立てを許されないものなのでしょうか。

私にとっては、人権とは人間の多様性を尊重することです。一人一人が違う考えを持つから、例外なく全ての人間を大事にするべきなのだと思います。その為には、対話する場というのが必要不可欠なものではないでしょうか。考えの違う人間同士が、対話すること無しに理解しあうことはできません。言葉を奪われた人には、他人の人権を尊重することはできません。

もし、これが特定の勢力によって進められているものだとしたら、その背後には、たくさんの言葉を奪われた人たちがいるのだと思います。先頭に立って動いている人は、その人たちを背景にして力を得ているのです。この法案が、このようになっているのは、濃厚にその人たちの経験が反映されているのかもしれません。

もしそうだとしたら、この法案の意図は、言葉を奪われた人たちの「言葉」であると受け止めるべきです。ですから、言葉を奪われた人の言葉を再び奪うことは勝利ではありません。その人たちが、対話の場に立てるようにすることが本当の勝利だと思います。