プロ野球の「何が」生き残ろうとしているのか
しかしあえて明示しなかったが「何が」生き残るためなのだろうか?やはり傍から見ると旧体制がそのままのメンタリティを保持したまま縮小して生き残ろうとしているようにしか見えない。
タイトルと違って「陳腐なコメント」ではないですね。
「改革派」が「改革」しようとしているものと残そうとしているものをちゃんと見極めなくてはいけない。
「12球団2リーグ制」ってUI(ユーザインターフェース)だと思います。多くのプロ野球ファンにとって「ある球団を応援する楽しみ」というのが、「プロ野球」へのインターフェース。有名選手を球団という所属から切り離して抽象的に応援するのは難しい。12球団それぞれに歴史と物語があって、そういう文脈に依存して選手の活躍を見るのが楽しい。また、日本シリーズやオールスターも、球団→リーグというアイデンティティのつながりから発生する「帰属意識」があってこそ、観戦にも熱が入る。
現在のオーナーは、UIを改革してエンジン(UIの裏側の体制)を存続しようとしています。それに対して、ライブドアはUIを残してエンジンを改革しようとしています。多くのファンは明らかに後者を望んでいる。
重要なのはエンジンの改革であって、その為に避けられないなら、ファンはUIの変更を受け入れるべきかもしれない。しかし、オーナー側は、エンジンの改革を先延ばしにする為の隠れ蓑として、UIの改革を使っているのではないか。
このように考えると、省庁再編とかにもつながるような気がして、まさしく「政治のアナロジー」ではないかと思います。