京都主義

イラク日本人拘束事件についても随分書いたけど、これにはハッキリとした手応えがあった。ここに直接反論のコメントを書く人もたくさんいたし、自分のサイトに反論を書いてリンクしてくる人もたくさんいたし、僕に向けて書かれた文章でなくても、自分と違う意見で考えさせられる意見がたくさんあった。

上の記事の言葉で言えば、主語のある言葉がたくさんぶつかりあっていた。

しかし、この事件については、掲示板に「著作物課金制度古い」…ウィニー開発者みたいな、警察からのリーク記事に頼らないと、自分と反対の考え方が読めない。


今の著作物に対する課金システムは古い。ユーザーはクリエイターに直接、金を払うべきであってCD業者などへの中間マージンは無くてもいいはず

この発言が、反社会的であって犯意を立証する有力な証拠とされているようだが、その真意がわからない。僕もそういうことを言っているので、それが悪いことならもう止めようと思うのだが、なぜ悪いのかどこが悪いのかよくわからない。誰が何を悪いと言ったのか、主語が不明確だからわからないのだ。こういう考えに賛成の人は、誰も主語のある自分の言葉で語ろうとはしない。

匿名でモノを言っているのはどっちなんだ!

彼らは、匿名メディアに反対なんではなくて、自分たちだけが匿名でモノを言ったり匿名で物事を進めたいだけなんだ。よほど自分たちの意見に自信がないか、議論というものを信じてないのだろう。

議論と言うものを信じないその考え方を「京都主義」と言うことにする。言葉を押収することで、世の中がいい方に向かうという考え方を「京都主義」と呼ぶことにする。

その呼び名が嫌な人は、誰かこの考え方を自分の身に引き受ける人を探してください。「京都」の代わりにその固有名詞を使いますから。