司法の国際政治化

全然違う領域のブログで全然違うテーマを扱っていて、同じ話が出てきたという例。

前者は、「OSとブラウザをバンドルして提供することは独禁法に触れるか否か」という問題で、EUアメリカが違う判断を下した場合、マイクロソフトメディアプレーヤーつきのWindows(アメリカ向け)とそれをはずしたWindows(EU向け)を提供することになります。


しかし、ソフトもウェブもすっかりグローバル化してしまっている現在、この決定を抜け道無く両立させるのは難しい。

だから解決策は


基本的に、問題はグローバル企業であるマイクロソフトの地理的事業範囲と国家という管理単位が揃っていないところから発生しているため、単位を揃えることが出来れば今回のような問題は起きない。

ということになるのですが、マイクロソフトをコントロールしつつ競争力を強化したいアメリカと、それとの対決を視野に入れているEUとで合意を取ることは難しいだろうという話。

後者は、遺伝子スパイ事件についての社説の批判なんだけど、日本がアメリカと違うルールになると日本の研究者が不利になるという鋭い指摘に至る途中に、


実はこの問題は日米間での司法の独立という、これも空恐ろしい話題が控えているんだろうけどそれはさておき。

というドキっとすることが書かれています。

経済政策が一国の事情だけで決められなくなっているように、法律の問題も連動するようになっているわけですね。

(追記)

司法占領などを念頭においた危惧」だというツッコミをいただきました。