失われた20年

情報元の日日ノ日キさんと同じ所を引用しますが、「十代にオザキを聴かせる」という企画の中で、


じゃあ、いま聴いているものはと聞くと、有頂天だのBAKUだのユニコーンだのレピッシュだの岡村靖幸(しかも昔の)だの戸川純だのムーンライダーズだのといった、一昔前のものばかりが返ってくる。え、ムーンライダーズ? 何聞いているわけ?と突っ込むと、『青空百景』とか『Don't trust over 30』とかという。それって、おれ(ら)が20年前、18、9歳のときに聞いてた盤じゃん。失われた20年とかバカな考えがふとよぎる。

この固有名詞は知らないものの方が多いですが、これはすごくよくわかります。(レピッシュは知ってたけど)

うちの息子も小遣いでCD買うようになってから買ってくるものが、私がよく聞いたものばかり。しかも、ピンク・フロイドの名盤の名前をハンドル名にしたりしている(私も好きなアルバムですが)し、どこかで「ラストワルツ」のDVDを借りてきて、親子で一緒に観賞して「ニール・ヤングってやっぱり逝っちゃてるねえ。かっこいいけど」なんて会話したりしてます。

生計を同じくする者でこういうのがいると知らないうちに懐しい名盤がたまっていて便利ではありますが、なんかおかしいような気がする。

  • 「なんじゃこれは!これでも音楽か!」
  • 「るせえ、オヤジにはわからねえよ」

なんて会話があってしかるべきだと思います。

理不尽かもしれませんが苦言を呈したこともあって、「たまには親の知らない名盤、買ってきてみろよ」と言ったら、かなりムっとしてました。まあしかし、ものは言ってみるもんで、しばらくして、くるりフィッシュマンズというのを買ってきて、この二つは確かに「親の全く知らない名盤」と言っていいと思いました。

しかし、リチャード・ボナは私の方が先に発見していて、息子が気がついた時には、発売済みの3枚のアルバム全て購入済でした。彼は「大人買いだ。ずるい」というわけのわからん文句を言っていました。