Raw Umeda と Cooked Umeda

梅田さんからコメントをいただいてうれしいので、もう少しネット上に増殖する「Blog」について書きます。

BLOGの梅田さんは「生の梅田さん」あるいは「梅田さんの踊り食い」です。当日か2、3日前に見た記事の新鮮な驚きがそのまま文章に現われています。それはそれで面白いですが、新聞の記事の梅田さんは、料理人がしっかり素材を調理した極上の一品という感じです。

あのテーマに最もふさわしい書き手を選んで、読者層などの注文をきっちり出して書かせた産経新聞が、計算通りに見事な一品を提供したというところでしょう。最高級の素材を使えばうまいものができるのは当然ですが、ちゃんと素材の味を引き出した料理人もやっぱり偉い。

文章を訂正したり細かい指示を出しているとは思いませんが、難しいテーマと短いスペースを与えて、梅田さんのエキスを絞り出している。それは、半ば無意識的なものかもしれませんが、それなりの意図というか計算があってのことだと思います。

私は「編集」という作業を重く見る方です。プロの編集者を尊敬している。適切な書き手を選んで難しい注文をしただけのことですが、それがプロの仕事だと思います。同じような意味で、まだ読んでないけど「バカの壁」は編集者のヒットで、本来は印税は7割くらい編集者が取るべきだと思っています。

だからと言って、その手法や倫理や法律をBlogに適用するのはおかしいというだけのこと。手をかけて素材を料理したPressも好きだし、素材の生の味が味わえるBlogも好きです。