よんひゃんさんへ

(1/16追記: この項目はこちらと合わせてお読み下さい)

お別れのトラックバック?をいただいたので、それにお答えします。

このへんのやりとりはとても楽しかったです。その時に、プロフィールからよんひゃんさんが在日韓国人であることを知ったので、それ以来、常に韓国に関する記事を書く時は、よんひゃんさんやその他の在日韓国人の方の目を意識しています。昨日の記事もそうです。こういうこと書く以上ある程度は覚悟していましたが、私のサイトがアンテナからはずされるのは非常に残念です。

ただ、その中でも、問題を少しでも書いて(しかもトラックバックで)もらえたのはありがたかったです。ですから、それについて(なるべく言い訳にならないように)お答えします。

既得権とは?


自分の意見の理由やソースは「このブログで何度か触れています。」自分で探せってか? で、他人には「具体的なソースを示して」教えてください。と来たもんだ。すごすぎ。

この指摘は全くその通りだと思います。ですからまず、既得権と言っているものについて補足します。私が問題としているのは、韓国に対する報道に大きな偏りが見られることです。それについては下記の記事等で触れています。

このように報道に偏りがある以上、何らかの圧力が存在すると考えるのが自然で、マスコミを左右する程の圧力があるとしたら、それはその他のさまざまな機関にも同様にあるだろうと推測しました。

100%の確信を持ってそう考えているわけではありませんが、問題のてんこもり野郎さんの記事を見た時に、あいまいな表現ですが、上記のマスコミへの圧力と似たものがあると言っているように感じました。そして、これは明記されていませんが彼が自分自身で見聞きした経験を元に書いている感じがしたので、「やはり他の分野にも何か圧力があるのか」と考えて、それをそのまま引用したわけです。

それで、以下の問題点は自分でも意識しています。

  • 個人サイトや匿名掲示板をソースとしていること
  • たとえ真実だとしても、一部の在日韓国人がしていることを「在日は・・・」という一般論のように述べていること

なぜ個人サイトを信じるのか

これらは全てのあいまいな個人ベースのソースです。それを元に今考えていることは、自分としては暫定的な結論で、私はそれに満足しているわけではありません。

私が在日韓国人や韓国との問題についてどういう情報が欲しいかと言うと、プロの編集者の手によって整理された情報です。個人サイトでも、文章力や分析力に優れたサイトはたくさんあると思いますが、あるひとりの個人の手によって取捨選択された情報と、横断的にさまざまなソースに触れてそれを整理してわかりやす提示する能力を持ったプロの編集者がわかりやすく整理したものとは違うと思います。

一般的にどちらが絶対的に優れているということはなくて、両者は補完しあうものだと思います。自分が詳しい分野(私ならばコンピュータ関係)ならば、今ではどちらかと言うと優れたブログの方が私にとっては有用です。もちろん、一次的なニュースソースとしてメディアが重要であることは当然ですが、ヘタな分析はいらない。よいブログをいくつかアンテナしていれば、これから何の技術が重要であるかなんてことは、自分で判断できると思います。

しかし、在日や韓国の問題については、自分で判断するための基礎知識がありません。相当な時間をかければ、個人サイトをあちこち見て回って判断することができるかもしれませんが、現実的には難しいです。ですから昨日の記事を書いてみて、編集者という職業の重要性を改めて感じています。

そういう観点から考えると、編集者への圧力ということがもしあるとしたら、それが一番大きな問題だと考えています。

しかし、現実にこのように、マスコミの情報に偏りがある以上、それと反対側に傾いた所に真実があると考えるしかないと思います。

在日韓国人全体の問題なのか?

それで、たとえそのような推測が(与えられた情報の中では)正しかったとしても、当然、在日韓国人全てがグルになっての陰謀ではありませんので、それを一般論のように書いて、在日韓国人の人全体を傷つけるような表現をしてもいいのか?という問題が残ります。

それは、私は(少なくとも半分は)意識して、それが必要だと考えて、昨日の記事を書きました。私の考えはこうです。

  • 在日韓国人の方こそ、この報道の偏りという問題を深刻に考えてほしい
  • 気持ちに配慮した上で、傷つけない表現でそれを書ければベスト
  • 気持ちに配慮してそれを書けないとしたら、(警告の意も含め)そのまま書くのがベター
  • 傷つけないことを優先して、書かないという選択はよくない

それで、私は「ベター」を選択しました。その結果起きることは受けとめるつもりですが、今でも、ベストではないけどベターであると思っています。

こういう問題については、えてして「ベスト」を要求して、「ベター」を容認しない(結果、書かないことを要求する)ような方向に行きがちだと思います。私が「議論する人にあるレベル以上の負荷をかける」と書いたのは、このような意味です。

なぜ「在日韓国人の方こそ、この報道の偏りという問題を深刻に考えてほしい」かと言うと、プロの編集者の介在なしで、個人の意見としてしかこの問題について議論できないとしたら、「在日」一般に対する偏見が深まってしまうからです。そのような偏見は、私の中でも育ちつつあるので、なるべくそれをストレートに書いてみようと思ったわけです。