朝日新聞社の謝罪文に虚偽の疑い

朝日新聞社資料を断りなくメモという実質的に公式の謝罪文で嘘をついた可能性がある。あまり報道されてないが、これは大事件だと思う。


曽我ひとみさんの北朝鮮に住む家族の詳細な住所を朝日新聞が報じた問題で、本社は17日、報道の経緯の調査を終えた。

会社として調査した上で次のように言っている。


取材先は机の上にファイルを広げ、報道機関からの問い合わせなど、電話の応対に忙殺されていた。ファイルには封書の表書きのコピーがあった。記者は取材先の横に立ち、差出人の住所などをメモした。

確かに「記者が封書からメモした」と書いてある。これが嘘なのだ。なぜかと言うと、封筒の住所は朝鮮語であって記者には読めないからだ。まるでコナン君のような話だが言われてみればそのとおりだ。

表だって言ってないが、それを暗に徹底追及しているのが家族会からの抗議文である。

  • 記者は朝鮮語を読めるのか
  • 誰が翻訳したのか

という二点の質問が冒頭に来ている。普通に考えれば、むしろ次のような質問の方が重要なはずだがこれは後回しだ。

  • チェック者が、住所掲載について曽我さんの同意を得たか確認したのか
  • 抗議を受けるまで、住所掲載が重大な人権侵害と気づかなかった理由

なぜ、家族会が朝鮮語の翻訳という問題にこだわるのか?おそらくは、該当の記者を個人的に知っており、朝鮮語を読めないこと=(謝罪文の嘘)を承知しているからだ。そうでなければ「記者が自分で翻訳しました」で終わりだ。

それともうひとつ、ここからは想像だが、実は問題の住所を別ルートから入手した可能性を見ているのではないか。

すなわち、北朝鮮あるいは朝鮮総連に別の取材ソースがあって、実はそちらから住所を入手している。ということは、公開はその取材元の意向を受けたもの=完全に意図的なもの=報復の意味となる。その可能性を疑って質問項目の冒頭に上記の質問が来ているのではないか?

そうでなくても、協力者(翻訳者)がいて翻訳したのはほぼ確かなので、その協力者の存在をなぜ隠したのかという疑問が残る。非常に重要な問題をはらんでいると思う。