倫理ターゲティング政策

インフレ目標政策FAQ(From 羊堂本舗(2003-05-18)) の問8-6にデフレの問題点が端的にまとめられていた。


技術の進歩などにより生産性が向上した場合、最低でもそれに見合う通貨供給の増加がなければデフレとなるので、現金を退蔵する人間が報われ、リスクをとって何かにチャレンジしようとする人間が損をかぶる社会となってしまう。

ということは、経済的合理性を超越したチャレンジャーがどんどん出てくれば、理論的にはデフレ下でも活気ある社会になるわけだ。経済的合理性を超越したチャレンジャー、すなわち馬鹿を無尽蔵に供給して、市場における馬鹿の流通量を一定以上の水準に保てばいいのである。そのためのオペとして馬鹿が目標水準に達するまで倫理をいじり続けることを提案したい。

上記FAQ(これ本当によくまとまってます)には一部のスキも見いだせないが、なんかインフレターゲットってうまくいかない気がするので。

(追記)「馬鹿を無尽蔵に供給しろ」と馬鹿を言っていい気になってたら、直後に本当にやっちゃう馬鹿な国もあるということを知らされた。「it's not about the money? it's about changing the world.」などと言われると経済学がなりたたない。あの国ではそういう馬鹿が山ほど供給されている。山の頂上でなく裾野を見るべきだと思う。