メガヒットは衰退の兆し

保守新党の成立が全然面白くなかった。そもそも、自分の年金のことを忘れてしまえば、政変ほど見てて楽しめるものはない。今回のような政党の合従連衡劇は10人くらいの規模で大物がいなくても、ちょっと前なら大変なエンターテイメントだったものだ。政治産業における面白さ(ワクワク感)の衰退は音楽産業と通じるものがあって、これでは近い将来、相当な数の客を失なうことになるだろう。

興味深いのは、どちらもおかしくなる直前にメガヒットなるものに頼りだすことだ。田中真紀子とか小泉純一郎は典型的なメガヒットであって、頭数は多いがコアなファンを致命的に欠いていると思う。

逆にメガヒットが存在しない分野は、何であれイキイキしている。プログラミング言語なんてその典型で、Javaや.NETがいくらヒットしても、RubyPerlPHPPythonもこうるさいコアな連中がうじゃうじゃいて、なかなか収まる気配がない。だいたいRHGって何だあれは?あんな難しい本を読む人間がいることがすでにおかしい。いわんや、あれを書くなんて、人として生まれたからには一度はそういう馬鹿をしておきたいもんだ。