俺がアルジュナ信者になった訳

バンナとタイソンと小川の誰が一番強いのか厨房どもがさんざん議論しておるようだが、あれは*宗教*と科学と精神分析のどれが真理に近いのか決めるようなもので、みんな自分の土俵では一番強い、という面白くない結論しかない。そこを工夫して、面白いルールを設定して連中を引っ張り出してまともな試合をさせるかどうかが、プロデューサーの腕の見せどころだ。

これは実は難しい仕事で、これまでも宗教VS科学の異種格闘技戦をさんざん見てきたが、猪木VSアリ戦なみのつまらん試合しかなかったと思う。両方とも壊さないようにするとどうしてもああなってしまうんだろうな。

しかし、例えば環境問題を解決するにはもはや科学と宗教と精神分析に本気で異種格闘技戦をさせないとどうにもならん。さらに政治経済はもとより芸術とか、時節柄ITなんぞもからめて、バトルロワイヤルやって欲しい所だ。寝っころがって相手の手の届かない所からローキック連発するようななまぬるいもんではなくて、血を見てみんなまとめて病院送りにするような消耗戦をさせなきゃならん。

俺が、*アルジュナもののけ姫を評価するのはそういうことで、あの中では物質とこころと神様がガチで足を止めて殴りあってるんだよ。後先のことを考えない本気の喧嘩は痛い。見てる俺も痛いが作ってる方はもっと痛いだろうな。誰が勝ったのかという結論なんて、翌日の新聞でK1やPRIDEの結果を見るようなもので意味がない。みんながスカパーで金払ってでも生で見たいのはそのプロセスであって、あの痛さを実感してこそ意味があるんだよ。

ところで*宮崎駿*の新作の予告編見たけどやっぱり凄かったぞ。