_

アメリカのレストランでもう一つ印象に残るのは、料理の出し方に必ず複数の選択肢があることだ。アメリカにも「定食」のようなものはあるが、付け合せがフライドポテトかコールスローか、肉の焼き方や味付けの辛さ、サラダのドレッシングをどうするか、ホットドッグの間にどの野菜をはさむかなど、かなり細かく尋ねられる。ソースをどれにするか尋ねられても、どのソースがどんな味か全く知らないので答えられないが、それでもどれかに決めなければ進まない。アメリカには「おまかせコース」がない。

これはMSNジャーナルの田中宇さんのエッセイだが、田中さんの観察によるとこういうさまざまな選択肢に対して、結果もバラつくのかと思うとそうでもないそうだ。つまり、結果的には多くのアメリカ人が同じものを頼んでいる。しかし、たとえ結果として大半の人が「おまかせコース」を選ぶことが見えてても、それをメニューに書かないのがアメリカの文化だ。

このように偏執狂的に「自分の選択」を重視する国で、 windowsのように「おまかせコース」の弊害がいろいろなレベルに表れているOSが天下を取ってしまったのは何故?