村上龍が、ジャズや印象派を例にして、芸術における潮流がある時期が来ると突然終わってしまうのはなぜかという疑問をJMMに書いていた。
さらに不思議なのは、たとえばバッハにおける対位法など昔の作曲技術が解明されているのに、バッハを超えるバロック音楽が新しく作られることは絶対にないということです。
言われてみれば、そのとおりで、その表現の可能性をしゃぶりつくしたわけでもないのに、ある時期がくると急激に熱気みたいなものが醒めてしまう。その後は、同じテーマの繰り返しで徐々に衰退にいたるジャンルは多い。これはいったいなんなのだろう。