ところでラグナって何者

今更ながらFF8をはじめる。バトルシステムの複雑さに驚いた。ジャンクションやらアビリティやら何がなんやらわからない。300万本だか売れたそうだが、みんなこれを理解したのだろうか。 1万円近いものをこの本数売ったことももちろんすごいが、これだけの複雑な論理体系を大勢の人に教えたということも凄いのではないだろうか。

300万人のうち3分の2が脱落したとしても100万人。このうちの何割かにとっては、生涯で最も頭を使った経験になったのではないか。その中にはビデオの予約や銀行のキャッシュディスペンサーに手が出ない人もいるかもしれない。

FF8はゲームとしては否定的な評価が多いようだ。ビジネスとして見ても、数字的には相当なものだけど、バグの対応など問題点もいろいろある。しかし、これをひとつの「教育」の成果としてみると、留保なしに評価すべきものになるかもしれない。 FF8に限らず、最近のゲームの導入部は、複雑なシステムをいかに簡単に飽きさせないように覚えてもらうか相当に工夫されている。チュートリアルや操作方法も工夫されているし、段々と複雑な要素を付け加えていくマップの構成などゲーム本体にそういう努力の跡が見られる。もちろん、この面でもFF8を凌駕するゲームはたくさんあるだろう。しかし、(教えなければいけない複雑さ)と(それをマスターした人数)を掛け合わせて評価した場合、これは歴史上に残る画期的なものではないだろうか。

ところでラグナって何者?(まだほんの序盤です)