新聞とは報道機関ではなく権力装置であると中の人は考えているらしい

これらのエントリに、毎日の関係者の発言のタレコミが引用されていますが、一貫して「敵は誰だ」という発想しか無いことに驚かされます。前者では敵を同業他社と見ていて、後者では2ちゃんねると見ていますが、どちらも「自分たちの敵は誰で、その敵にどう対応していくべきか」という方向でしかこの問題を見てないようです。

同じ暴言になるとしても、「俺たちが正しい、あいつらは馬鹿だ」という方向の暴言を陰で言ってるんだろうと予想してましたが、ちょっと甘かったのかもしれません。

彼らの考える「報道機関のあり方」と私が思うそれは一致しないだろうとは思ってましたが、そういうレベルの問題ではなく、彼らにとっては「報道機関としての正しさ」みたいなことは最初から眼中にないようです。

彼らにとって、毎日新聞とは何よりも権力装置であり、「不祥事」とは権力を争う戦争であり、頭を下げるのは戦争の中での戦略的撤退にしか過ぎない、ということみたいです。

もちろん、これらのタレコミが本物であるという保証はありませんが、「新聞とは報道機関ではなく権力装置である」という発想は、確かにマスコミの行動をうまく説明しているように見えてしまいます。

何度裏切られてもまた期待してしまうのですが、暴力団ではないんだから、最低限、社会と言葉のやりとりをしてほしいと思います。どんなに食い違っててもいいから、「新聞とはこういうもんだ」と言って、言葉で戦争してほしい。言葉を抑えこむような戦争はしないでほしい。