iPhoneはタッチタイピングできるか?

Jason Fried氏が、iPhoneのUIデザインに一つの疑問を投げかけています。

It may prove that what we think we need we don’t really need.

パッと見で必要に見えるものが本当に必要とは限らない。それをiPhoneが証明することになるかも。

問題点は、タッチタイピングできるかどうかということ。

ポケットに入れたまま手探りで操作する、たとえば、留守録の再生とかができるのだろうか?つまり、ボタンは入力デバイスであると同時に、一種のフィードバックを与える出力デバイスの機能を持っている。それを取り去ることが吉かどうか簡単には言えない。

そんな話のようです。

I don’t know if this is better or worse. We won’t know until we try it (and oh man I can’t wait to try it).

実際に触ってみなけりゃなんとも言えない。(でも、本当に触りたくなるものではあるけどね)

ただ、全面否定ではありません。とても美しいものだし、すぐにでも触ってみたくなる素敵な製品であることも同時に認めています。たぶん「すぐに触ってみたい」はこの人の最大のホメ言葉だと思います。

共にUIにこだわりを持ちユーザ体験を重視する両社ですが、ユーザとのやりとりで機能やデザインを発展させていく37 Signalsと、カリスマの統一的なビジョンに先導されて開発を進めるアップルの、思想の違いが典型的に現われていて面白いと思います。

そう言えば、彼はWiiの分析記事と自著の「競合相手を下回れ」という章をつなげた(だけの)エントリも書いています。

iPhoneには「競合相手を下回る」要素を発見できなかったのかもしれないですね。

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